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桜に恋ゆ  作者: シン
5/16

#5

それから、彼女とチャットをする日々が続いた。

学校にいる以外の時間は、彼女と連絡を取り合う。

決して早くは無い彼女の返信だが、それをソワソワと待つ時間までもが楽しかった。


彼女と連絡を取り始めて1週間が経った。


彼女との連絡の中で、気づいたことがある。


彼女は自分の生活に関することをほとんど話さない。

家族、学校、友達。

まるで何もかにもが彼女とは関係がないかのように。

全てを切り捨てている訳ではなく、そこに何も無いから話さない、といった感じ。


だから、あえて問うことはしなかった。

そのミステリアスさもまた、彼女の魅力であるように感じたから。



ある時、彼女に通話をしないか、と聞いた。

深い意味は無い、ただ話してみたいと思っただけ。

返信を待つ僕の心臓がドキドキと高鳴っているのを感じる。


10分ほどしてから、彼女の返信が届いた。


"ごめん、今は無理。周りがうるさいから。10分だけとかになるかもだけど、通話出来る時に私からかけるよ。"

"わかった"


通話自体が嫌な訳では無いのか。

そんな些細なことに少し嬉しくなる。


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