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桜に恋ゆ  作者: シン
16/16

#end

『俺は、桜が嫌いだった。』



そう言うと、隣に座る君はケタケタと笑ってこう返した。


「今はどうなの?」


俺は笑顔で返す。


『今は、桜が大好きだよ。君と同じくらい大好き。』


「照れるなぁw」


ひとしきり笑って、立ち上がった俺達は、手を繋いで歩き出す。


あなたは、大きくなったお腹をさすって、

俺に笑顔を向けてくる。


「ねぇ、この子の名前、さくら、ってどうかな?」






大きな桜の木が、風に揺れて、桜の花びらが空に舞う。

晴れ渡った春の空を見上げて、君を想う。


ねぇ、ハル、見てるかな?

君のわがまま、俺はちゃんと叶えたよ。


今の俺は幸せだよ。


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