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機械解説1 サンセット・スワン

機体解説の初回は、今後解説するアセラントにも通ずる部分があるため、少し長くなってしまいました。ゴメンね!

挿絵(By みてみん)

・型式番号 CTMB-HR-A.F-11

・機体名  Sunset Swan

・世代 第5世代

・戦術レベル B+


・全高 16.0m (頭頂高)

・本体重量 75520 ←単位はまだ考えていない

・分類 重量級趾行型アセラント

・外見の特徴 スレンダーなフォルムをしており、背中には翼のようなブースターユニットがある。脚が獣や鳥の骨格「趾行」になっている。

装甲色はピュアホワイト。センサー類は主に緑に発光。


・武装

デフォルト:肩部マイクロミサイル・ベイ

デフォルト:背部ブースターユニット 兼 プラズマキャノン ×2

デフォルト:内蔵式シールドユニット

標準装備:専用アサルトライフル

標準装備:専用レールガン


・概要

 統一連合軍の要請でがCTMBが開発した試作アセラント。

開発主任であるドクター・ボロフスキーは、要請を受ける前からエンシスを動力源とするアセラント「フォーキンシリーズ」を独自研究しており、本機は数々の失敗と発見を経て辿り着いた11番目にあたる。


・解説

 本機の中枢は、惑星ドナートで発見された新物資【エンシス】を用いたジェネレーターである。

歴史上最初のエンシスジェネレーターは恒星間入植船に搭載されたものであり、核融合炉をも凌ぐ莫大なエネルギーを半永久的に生み出す。

アセラントに搭載するにあたって、性能低下を伴う超小型化がなされたが、それでも過剰と言える程の力を秘めている。


 エンシスジェネレーターの特性上、本機にはエネルギー面での心配が一切無い。そのため、あらゆるエネルギー消費を度外視し、ただひたすらに高性能を追及した設計となっている。

 顕著なのはブースター。全身各所に設けられた大小様々なそれらは、一つ一つが最高峰の推力を誇る一方、燃費は劣悪の一言。それでも、本機ならば長所だけが浮かび上がるのだ。


 各部位に注目して行く。

 頭部には視野の広い大型カメラをはじめ、広範囲レーダーや敏感なセンサー、通信機器などが内蔵されている。

 コックピットが位置する胴部は機体の脳としての役割を果たす他、新世代型らしく腰も柔軟に可動する。

 腕部は攻撃の要となるだけあって、特に精巧。神経操縦システム故のレスポンスの速さに磨きをかけるため、他の部位よりも軽量化されている。射撃反動への耐性も高く、ガトリング砲なども含めたあらゆる銃火器を扱える。

更には、レーザーブレードといった格闘武器への適正も高い。

 サンセット・スワンの最大の特徴は脚にある。鳥や獣の脚と同じ構造「趾行」は、通常二脚型を遥かに凌ぐ跳躍力を誇る。これにより、本機が得意とする空中へ迅速に飛び出し、地上でも跳ねるような動きで敵を翻弄する。


 ここまで多機能的になると、重量もかさんで来る。

追加武装にも拘わらず取り外せない背部ブースターユニットを差し引いても、事実、サンセット・スワンは重量機の部類だ。

しかし、運動性に支障が出ないよう細心の調整が施されており、例のブースターと空気抵抗の少ない形状、趾行型の脚が揃い、軽量機並みの機動力を保っている。


 装甲は熱耐性に特化しているが、これはレーザーなどの攻撃に対するものではなく、自機のシールドユニットが展開するプラズマフィールドに備える為だ。

自機の周辺空気をプラズマ化させて造るバリア、プラズマフィールドは破格の防御力を得られる一方、その凄まじい熱量に対策しなければ自滅してしまう。

ただ、装甲だけでは到底足らないので、合わせて極めて強力な冷却装置も仕込んでいる。

因みに、自機の攻撃がプラズマフィールドで消失する事が無いよう、弾丸に特殊なコーティングがされてあったり、ミサイルを撃つ瞬間だけシールドユニットが自動でOFFになったりする。


・弱点

戦闘面での弱点はほぼ無い。問題は性能を存分に発揮する為の準備にある。

まず、このハイテクノロジーの塊を整備する環境と資材、人材が確保できるか。アセラントの中でも異端である本機は、専用の部品だらけ。とても市場に出回っているような部品では整備できない。

次に、パイロットの厳しい制限。神経操縦システムの都合、この機体を動かすにはパイロットもまた趾行の姿をしていなくてはならない。その他にも特殊な改造手術を大量に受け、適合して初めてパイロットの資格を得る事ができるのだ。


・まとめ

優れた飛行性能と跳躍力で相手を翻弄しつつ、どんな武装も使い熟して戦う。

また、シールドユニットの存在によって攻守どちらに回っても隙が無い。

問題点は全てエンシスジェネレーターの特性で踏み倒している、まさに万能の機体。

これはボロフスキーなりの「ぼくがかんがえたさいきょうのアセラント」なのだろう。



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