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JSとJKとOLが異世界で…  作者: ・・・・
1章 異世界へ強制的に招待される
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スライム中毒末期




「シエラちゃん私は自分でスナプキン入れるから」


「アタシも」


「よく見るとスライム結構いない?」


「そ?」


「ほらジュリちゃんの足元とか化粧台とかテーブルの上のもだよね」


「これバランスボールの小さいヤツだと思ってた!」


「ソレってただのボールじゃん」



 テーブルや化粧台の上と床を転がっているスライムも、元スナプキンなのだろうか?


 シエラちゃんはスナプキンは漏れ無いって言ってたけど…普通に考えてスナプキンも食べたら出すんだから、結局は私のが出るかスナプキンのが出るかの違いでしかないのでは?だとするとスナプキンは何を出すんだろう。私メッチャ気になります!


 必要なのは…ってか使えそうな物は、ペットボトルのお茶と油性ペンとノートと…


「ねぇ、リマさんが何かはじめたよ」


「リマさ〜ん何してるですか?」


「ちょっとした実験(かくにん)だよ」


「あっ充電器借りますね。もぅかなりギリなんで」


「わたしも〜」


「いいよ〜使い終わったら、日光浴させといてね〜」


「「は〜い」」




「ってかさぁ、このソファちょーヤバくない?」


「うん、かなりヤバい!沈むのに適度に弾力もあって、低反発と高反発の長所だけをを使った感じが…お母さんの胸に抱かれた時の温もりと包み込む様な柔らかな感触…そして、全てを委ねられる安心感!これこそMBS(Mother‘s bust sofa)と呼ぶに相応しい!」


「どしたの、いきなり家具レポ?何系のスイッチなの? あとアタシのウチ代々絶壁なんでその感覚分かんない」


「どんな絶壁でも彼氏(クライマー)は必ず現れるよ!ジュリさんの母親(ぜっぺき)父親(とうちょうしゃ)のように」


「何げにディスってる?」


「そんな事ないよ、ただ希望を持って欲しかったの」


「この世界にも希望はあると?」


「ソレは…星の数ほどあるよ」


「地球に1番近いケンタウルス座α星でも約4.37光年だから、行くのも来るのも無理だよ」


「シエラちゃんが言った星の数ほどって…沢山あるよって意味だよね?それとも、居たとしても遠過ぎて出会えないって意味なの?」


「も、もちろん沢山って意味だよ!ほら地球の近くには月だってあるんだし」


「生物いないけどね」


「リマさんソレはフォローじゃないよ!」


「ごめん、なに?」


「ちゃんとフォローし下さいよ〜」


「実験楽しくて、あんま聞いてなかった。なんの話だったの?」


「リマさんってコールセンターで働いてるの?自動応答的な役割で…」


「国科研の研究員だよ?」


「あぁ〜なんかっぽい雰囲気出てますね…」


「リマさんこのソファ座りました?ちょーヤバいですよ」


「ほんと!ポヨンポヨンして気持ちいいね」


「2人してポヨンポヨンするの止めて欲しいんですけど…上も下もポヨンポヨンしてて目に毒ってか酔いそう…」


「でも、ほんと最高ですよ。このMBSは!」


「MBSってなに?」


「ほんとに聞いてなかったんですね。MBSはMother‘s bust sofaの略ですよ」


「へぇ〜私のお母さんのは、もっと柔らかかった気がする…」


「もしかしたら、この中スライムかもですね」


 とココでメイドx3がいい笑顔で、空いてるソファを囲んで。


ジャジャーンっと音が聞こえそうな勢いでカバーを取ると、中には大量のスライムがいた。


「アッタリー」


 っと大はしゃぎでメイドx3とハイタッチするシエラちゃん。


 ハイタッチなんて、いつの間に仕込んだの?


「他にも有るかも〜」


 っとスライム捜索が始まり…


 出るは出るは、用途不明の物も含めて出るは出るは、リビング、寝室、バスルームの3部屋で構成された客間?の至る所にスライム。


 もちろん、ベッドのマットに掛け布団、枕と抱き枕?もスライム入り。


 湯船も当然スライムで満たされている。


 ココの人達はスライムが絶滅したら滅びるんじゃ無いかっと思う程にスライムに塗れている。


「こんなに沢山スライムって必要なの」


「たぶん、感だけど用途別じゃない?ベッドとソファーはウォータークッションみたいな感じで、床のはお掃除ロボがわりのスンバで、バスタブにいるのが風呂スラで、化粧台のは洗顔用のクレスラって感じで使うと思うよ」


「だから沢山有るんだ、でもさぁ!このスライムとスナプキンの違いはなに?いくら用途が違っても同じモノだよね?シエラちゃんは未使用だったら便器の水で顔を洗えるの?ダメージ大きいよ精神的に!」


「うんうん、ですよねリマさん!生物の先生が、皆んなが出した排泄物は豚の餌になってる、そしてその豚を皆んなが食べるコレも食物連鎖だって言っててソレ以来豚肉食べれなくなったんですよ」


「あぁ〜、4000年の歴史がある国発祥の豚便所だっけ、でも今は寄生虫の問題からそんな事はして無いから豚肉は安全だよ」


「でも、それを言ったらコアラだってウサギだってイヌだって食べますよねウンチ!イヌなんてウンチ食べた口で人の顔舐めるんですよ!それがスライムになっただけ、コレは全ての世界に共通するスタンダードなんだよ。それに、この予想が正しかったらもっとたくさんスライムが使われてると思うの炊事とか洗濯、掃除に生活排水や下水処理それによって、水資源の節約だけじゃ無くて、汚水による水質汚染の防止とかゴミ処理問題を解決してさらに焼却する事もなくなって二酸化炭素の排出量を激減させられる、究極のエコロジーなんだよ」


「シ、シエラちゃんの予想が当たってたら、たしかに究極のエコロジーかもだけど…農業は壊滅的だよね肥料不足で、っで農業が壊滅だと畜産も飼料が不足して成り立たないと」


「そこは、ファンタジックに魔法で解決とか、スライムが肥料になった件だと思うんだよね」


「スライムが肥料になる可能性はあるかもだね」




 そんな事を話していると。


「リマローダ、ジュリローダ、シエラローダ」


 っとメイドのイイヘナニャさんが私達の名前を呼んだ。


 ローダって異世界の言語で”さん“っとかって意味かな?だったらイイヘナニャさんの語尾にが付いたのは“です”かな?イイヘナニャさんは実はイイヘナさんなのかなぁ、なんて考えながら振り向くと。


 イイヘナさんと、その後ろにナイスシルバーの執事さんがいて、腕で廊下を指していた。


「いよいよ謁見かなぁ?」


「たぶん」


「ワタシ、オマエヲマルカジリっではないと思うんだよ」


「なにそれ?」


「めがてん」


「見てたよ、日曜7時のお楽しみ」


「オタのシュミには違い無いけど、別物だよ」


「とりま、ついてこ」


「だね」






 執事さんの先導について行くとそこは…


次のお話は明日投稿する予定です。


誤字とか教えて頂けたら嬉しいです。

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