表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
JSとJKとOLが異世界で…  作者: ・・・・
1章 異世界へ強制的に招待される
11/16

この世界と私達のミライは無い…



「地獄みた…」


「アレは拷問よりヒドイと思うんだよ」


「チカン達、食べ方汚すぎ」


「手掴みだったしね」


「カトラリー頼んだら、変な武器出て来たしねw」


「結局カトラリーをここまで取りに来たし」


「そー言えば、世界史の先生が中世ではナイフとフォークは無くて手掴みだったって、だからマリーはケーキを手掴みで食べてたって言ってた気がする」


「それって、16世紀頃はまだフォークが普及してなくてナイフで切って手掴みで食べてたって話しじゃなかった?それにマリーさんは18世紀の人だからフォーク使ってたと思う…」


「パンが無いならケーキって後付けなんでしょ?」


「そなの!ってかケーキ食べたい」


「でも、無いかもね…だって、あんな料理出すケダモノの世界だよ。食文化は壊滅してるよ」


「だよね〜」


「それに、チカン達って犬系だったでしょ」


「だったね〜」


「っで見た目人っぽく進化してるけど、食性は進化してないのかも。ほら犬って肉食だけどほぼ雑食でなんでも食べようとするよね、でも食べさせちゃダメな物って沢山あるのよイカとか玉ねぎとかは有名だけど他にもニンニクとかアボカドとか牛乳やチーズ、ソースやマヨなんかもダメらしいし、それに犬って味蕾が人間の5分の1しかないから基本的にバカ舌なんだって」


「じゃぁ、この世界に未来はないってコトなの?」


「ないかもね〜」


「ってコトは、異世界名物のマヨラー増やして大儲けは…」


「出来ないね〜」


「マヨがなくても、カンタン美味しいカラアゲがあるよ」


「カラアゲさん美味しいよね」


「カラアゲってか揚げ物はNGフードだね〜」


「揚げ物ってトンカツとかも?」


「もちろ〜ん」


「マジか〜、でもまだ王道のステーキがあるじゃん」


「うす塩味ならギリあり、プレーンがベターかな」


「なら、さっきの塩辛い檄マズ料理よりマシじゃない?」


「だね、人も進化の過程で食性が変化してるし、チカン達も進化の過程で変化してるかもだけど…試してみる?」


「でも、あんな料理食べてちゃ塩分過多で早死にしそうだよね」


「ラノベとかだと、わたし達の世界の食べ物食べると喜び庭かけまわるのに」


「まぁ、分かんない事ばっかだから色々気を付けなきゃね、食べ物も文化もココに召喚された目的も知らない事だらけだから」


「気を付けるって何に気を付ければいいの?」


「先ずは、体調の変化かな、例えば喉が痛いとか熱が出たとかお腹が痛いとかかな」


「ソレってカゼに注意ってコト?」


「2人は海外旅行って行った事ある?」


「卒業旅行で行く予定でした」


「去年、家族でキムチの国に行ったよ」


「なら聞いた事あるかもだけど、海外で注意する事と言えば。置引き窃盗ひったくりとかもあるけど、生水や生の食べ物からの食中毒やアレルギー、人との接触や蚊とかの吸血する生物からの感染症だよね」


「コロナとかだね」


「あの時はキツかったよね、イロイロと」


「あ〜ねぇ、っで海外ですら聞いた事無い様な感染症が沢山あるんだよ、それが異世界ってなったら、最悪全ての感染症が免疫も治療薬もない未知の物だよ」


「ソレってかなりヤバイね」


「異世界生活の注意として、1つ口に入れる物には必ず熱をくえよう、2つ初めて食べる食品(調理済みも含む)や止むを得ず生で食べる野菜・果物はパッチテストを必ずしよう、3つ手洗いうがいをこまめにしよう、4つ毎食後歯磨きをしよう、5つ…5つ……他になにかある?」


「…パッチテストってな〜に?」


「わたしした事あるよ、でも48時間ぐらいかかった気がするけど」


「病院のはね、何かにアレルギー反応あったの?」


「うんあったよ、カシューナッツだった」


「じゃあ、ピスタチオも可能性高いね」


「病院でも言われたよ、でもなんで分かったの」


「カシューナッツとピスタチオはウルシ科の植物だからね」


「え⁉︎カシューナッツってウルシだったの、わたし好きだったのに…食べたらかゆくなるの?」


「ウルシ科ねウルシの遠縁の親戚だからアレルギーが無ければ大丈夫だよ。因みに、ピーナッツはマメ科でアーモンドはバラ科ね」


「リマさん詳しいね」


「広く浅くだけどね、っでパッチテストの話だけど、こんな風に食べ物を腕に押し当てて5分くらい待って皮膚が赤くなったら食べない、赤くならなかったら少し齧って舌に乗せる、異常がなかったら食べてもOKって感じで。毎食毎にてまだけどジュリちゃんはアレルギーが有るから忘れずにね」


「は〜い」


「でも、水とか食べ物のコトでめちゃメンドーじゃない?ラノベだとメシマズでも食材は美味しいくてトクに高ランクのモンスターは激うまだって話は多いんだよ」


「シエラちゃんがそう思うなら止めはしないけど…シエラちゃんギョウチュウって知ってる」


「ギョウチュウ?」


「あぁ〜お尻にフィルムをペッタンするやつですよね」


「ジュリちゃんは知ってるのね。うん、もっと正確に言うなら朝イチに水戸の御老公様目掛けてフィルムをペッタンと押し当てて、菊の紋の型を世間に晒すと言う苦行の検査」


「うげ〜」


「でもその苦行に耐えてでも、当時はする必要があったの。大昔は痒い尻病と恐れられていたわ、テレビとかでお尻を掻くシーンあるでしょ、全てはギョウチュウの仕業よ。腸に寄生して栄養を奪い、御老公様付近で産卵して痒みを起こす。最初は少し痒いだけ、でも!放っておくと、常にお尻を掻き続け下着が全て血に染まると言う…恥死率100%の病」


「わたしそんな病気知らない…」


「そうね、今は衛生環境が良いから廃止になった検査なの。だから知らないのも当然、でもねココは衛生環境が悪いのよ!さっき食べた食事にもギョウチュウがいて、明日起きたらシエラちゃんのお尻が真っ赤な血に染まっ…」


「イヤ〜!!」


「恐ろしいのはギョウチュウだけじゃ無いわ。回虫って知ってる?食べ物から身体に入って腸を食い破り、血液に乗って全身に行き渡るの。ある者は肺を喰われて血を吐き。また、ある者は肝臓を喰われ長年の間踠き苦しむ。また、ある者は脳を喰われ発狂して死ぬと言う」


「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。聞きたく無いちゃんとやるからもうやめて〜!」


「リマさんヤリ過ぎじゃない?」


「でも痒い尻病って名前以外はほぼ事実だよ」


「えっ⁉︎マジですか!」


「うん、マジマジ。それに安全面だけじゃなくて栄養面も考えるなきゃね、今では気にしなくても摂れてた栄養が摂れ無さそうだし」


「VC不足で壊血病とかですね」


「カイケツ病…カイイケツ病…」


「シエラちゃん?… うん、とかとか因みに犬はVCを体内で作れるから壊血病にならないの、だからチカン達はならないかもだよ。他にもVB不足の脚気とかね色々あるからね」


「チカンのクセに便利な身体ですね、っで脚気ってどんなでしたっけ?」


「ゴムのハンマーで膝をコ〜ンって叩いて足がビクッってなるヤツ」


「あぁ〜足の病気のヤツですね」


「足に症状が出るけど、足の病気じゃないよ。神経炎とか浮腫…え〜っとむくみとか心不全になるよ」


「それってかなりヤバい…の?」


「ヤバいよ、だから早く食料事情を改善しないと私達に未来はないよ」


次のお話は明日投稿する予定です。


誤字とか教えて頂けたら嬉しいです。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ