痴漢を折檻、股間に禍患
ココは何処だろうか?気が付けば見知らぬ薄暗い部屋の中。
目の前では、ローブを着た謎の集団がワァ〜オとかヲォォォなどと歓喜?の雄叫びをあげている。
誘拐だろうか?それにしては余りにも杜撰だと思う、サイフとかスマホが入ってるバッグやコンビニで買ったお菓子もあるし拘束もされていない。
なんなのこの怪しい集団は…カルト教団なの?それともオカルト集団?
あぁもぅ!叫びたいのはコッチだって!
なんて叫ぼうかと思ったが、見知らぬ怪しい集団がバカみたいに騒いでいる姿を見て、逆に冷静になれたと言うか呆気にとられたと言うか…
あと、隣で放心しているピンクのランドセルのJSとブレザーの制服が可愛らしいJKを見てさらに冷静になれた。
「ここどこ…」
「ちょっと!騒いでないで説明してよ」
JSが呟きJKが説明を求めているが、ローブの集団は日本語を話してないし聞いてない。
「ムシすんなし!」
英語でもフランス語でもない、ハングルでもないから北の挑戦的な拉致問題では無さそうだけど。
そもそも、言葉が分かんないから誘拐ではなく、拉致されたのは間違いないけど…なに目的なの?
「ちょ、待って!なにする気⁉︎」
「なにって、オ・ハ・ナ・シ?」
「話し聞かないからって拳で語り合っちゃダメでしょ!」
なにこの子⁉︎マジなの?卍なの?DQNなの?
「アタシら誘拐されたんだよ!被害者なんだからアイツらシメてもいっしょ」
最近のJKは皆んなこんななの?怖いよ。
それとも、この子が特別?ヨーヨーとか鉄仮面でも持ってるの?
「だからダメだって」
「なんで、止めんの⁉︎ まさか!あんたグルなの⁉︎」
「グルじゃないから!あの人達は共犯者で、あの中に指導者がいるかもだけど。とりあえず落ち着いて、こっち来て」
荒ぶるJKを宥め、少し離れたトコにいるJSのトコまで連れて行く。
「先ず2人とも怪我はない?」
「ないよ」
「だいじょうぶです」
「じゃスマホある?アンテナどぉ?」
「圏外」
「わたしも」
「私達はあの集団に拉致られたんだと思う。でも、怪我も無いしパッと見無くなった物も無い、監禁されてても拘束はされてない」
「だから、今の内にガツンとイッパツ…」
「ダメだって、拘束出来たのにしなかったんだよ。理由は分からないけど油断してるなら、チャンスを待つべきじゃない?」
「たしかに…ケイシーもローランドもそうだった…」
ダレそれ?
「お家かえりたいよ…」
「うん、アタシも早く帰りたい、拉致監禁されて週末過ごすなんてありえないよ」
「帰るためには、先ず犯人の目的を聞き出さなきゃね」
「目的かぁ…やっぱお金?」
ってか、ローブの集団改め犯人集団は被害者を放置してイツまで騒いでるんだろ?
いや〜お前は良くやったよ!
僕より君のほうが凄かったよ。
何を何を彼の采配の賜物だ。
この功績は皆んなの物だ!誰一人欠けても成功は成し得なかった。
とでも言ってるのだろうか…
「でも、アレ見るとなんか違う気がする。ほら、ドラマとかだと犯人は身代金を貰うまでピリピリしてるし」
「たしかに、アレはアタシらを拉致った事で目的を果たしたって感じだね」
「目的ってコレじゃないかなぁ?この大きさ!あいOわ級ですか?戦艦水瓜なんですか?この先端にあるのはトマホークですか?」
「JSなのに…触り方がO,SANだよ〜、やめて…こんなトコでダメだって!」
「ソレな!たしかに、いっちゃん可能性高いよ。タイトなパンツスーツが大きさ強調し過ぎだし、どこの戦場で無双プレイする気なんだか…」
「サソイウケネライってゆうの?」
「ど、何処でそんな言葉をって、それよりそれって誘い受けを狙ってるって意味?受け狙いを誘ってるって意味?」
「どっちも!さっちも?」
「どっちもって酷くない⁉︎」
「ってか、さっちもってなに?」
「Yes, I feel to everyone, What a wonderful bust」
「名曲になんて事を…」
「じゃあコッチは?Oh, when the sexy girl go marching in ホントはbustじゃなくてboysだし、girlじゃなくてguysだけどね」
「そのホントはホントじゃないから!」
「?でもLord, Can’t take me eyes off guysって続きもあるよ?」
「それ曲変わってるから!!」
「ごめん、アタシはついていけない…」
「はぁ〜私もだよ、いったい何処でそんな事習うのよ…」
「ん?衆道会だよ、エリステーベ衆道会って言うんだけど知っている?」
修道会のイメージ崩れるなぁ…
「知らないけど、そこに通ってるの?」
「うん、衆道女だからね」
「その話しは置いといて、話戻そ」
「だね〜、っでなに食べたらそんなになるの?」
「ってかさ、キミもJSにしてはデカくない?アタシなんて…」
「わたしのは、ポケット戦艦級のシュペーだよ。お姉さんのはブレザーで隠れてて分かりにくいけど、触り心地は………空母のカガとかアガギみたいでカッコいいよ」
「その話しじゃなくて、拉致目的の事だよ!」
「アタシらが目的予想するより、アイツら訊いた方が…ってコッチで見てるし」
あっ、冷静に考えるとあの人達も私達と同じ拉致被害者って可能性もあるよね。
さっきの馬鹿騒ぎだって仲間の無事を確かめ合ってたかもだし。
「なんか、コッチに来てるけどどうします?オ・ハ・ナ・シします?」
「拳のお話じゃなくて、言葉は通じないかもだから、笑顔と身振りで」
「こんにち⁉︎わぁ〜!」プチッ!
バタン「ギョワァ!」
「きゃぁぁぁ!」
ドン!ゴキッ!「グゥッ」
ありえない!!手を差し出して来たから、握手かと思って笑顔で挨拶したら胸を揉まれた。
JKちゃんは目の前の人を投げ技で倒して、JSちゃんの胸を揉んだ人の腕を捻り上げ立ったまま床に押さえ付けている。
JSちゃんは怖かったのか、その場にペタンっと座り込み泣いていた。
この集団が何者かは分からないが、女の敵である事は分かった。
残りは5人チカン撃退講習で買ったスプレーの威力を思い知らせてやる。
っと意気込んでスプレーを向けるが、JKちゃんの技を恐れたのかチカン達は倒れた3人のチカンを置いて壁際まで後退って行った。
「あぁ〜そう言う!拳じゃなくて蹴りで語れって事ね!」
っと言って、JKちゃんは押さえ付けているチカンの首を踏み付けた。
「断末魔っぽいのが聞こえたけど、その人大丈夫⁉︎死んでない?」
「女の子泣かせたんだよ!罰としてはまだ軽いほう。それに死んだのはあなたに蹴られた、そのチカンの子孫の方だよ断末魔すら無く悶絶してるし」
「ねぇ!そのチカン頭にケモノミミ着けてない?」
次のお話しは1時間後に投稿します。