速攻で悲しくなる話
掲載日:2020/01/11
※残酷な描写あり
暖かな温もりが右手に伝わる。
何度も体感してきた熱が消えようとしている。
俺の右手にある端末が電車の中で消えようとしている。
『5』
まだ持ってくれよ。
『4』
そんなこと言わずにさ。
『3』
パーセンテージが嘘じゃないと言ってても、信じれなかった。
『2』
何年も使ってきたエクスペリエンスZ5(ぷれみあむ)が、動画視聴で10分持たないなんて……!
ありえるかよ!!
『1』
過ごした思い出が走馬灯のように浮かぶ。
ゲームで互いに熱くなった思い出。
エッチなブックマークを密かに共有した思い出。
風呂場で興味本位の水洗いしたら死にかけた思い出。
こんな過酷な使い方してたら、電車の中なんて、大したことないだろ!!
『シャットダウンします』
消えないでくれぇぇぇぇ!!
『……』
よし、モバイルバッテリー持ってきてたよな。




