第1憑 鏡のシミ
こんにちは。この本を見つけて下さったのは、あなたですね。この本の精霊〜怜夜〜と申します。この本は、たくさんの恐怖の体験談が封印してあります。その恐怖の体験談をお話ししていきましょう。
ある日、私は洗面台の鏡を見ながら歯磨きをしていました。すると、今までじっくりとは見なかったからか、鏡の左下に2センチくらいのシミができていました。とても小さなシミだったので、そのままにして、大きくなったら掃除をしようと、そのままにしていました。1カ月くらいのこと、ふと思い出して、よく見ると5センチくらいの大きさになっていました。少し大きくなったなぁ、とは思いましたが、面倒くさいのとまだ大丈夫という感情が勝って、掃除しませんでした。次の日、急にそのシミが大きくなっていて、計ってみると、10センチになっていました。これだけでもとても怖いのですが、それだけではなく、よく見るとそのシミが人の顔にうっすら見えるのです。私は気味が悪くなり、その鏡を新しい鏡に取り替えました。これで一安心と、その日は、優雅に過ごしました。でもその次の日、取り替えたはずの鏡にまたあのシミが、しかも、真ん中に20センチくらいの大きさで復活していたのです。でも今回は、人の顔に見えなかったのと、休日でお店も開いていなかったので、そのままにしていました。その日の夜中、トイレに行きたくて、目が覚め、トイレに向かう途中、違和感を感じました。すると違和感は的中していました。洗面台の鏡のシミが消えていたのです。私はびっくりして、鏡に顔を近づました。そのときです。鏡にシミが一瞬にして広がり、そのシミは手の形に変わりだしました。私はすぐに逃げ出そうとしました。ですが、遅かったのです。私の手首に鏡から出た手がぎゅっと、掴んでいました。一生懸命外そうとしましたが、間に合わず、そのまま鏡に引きずりこまれていきました。鏡に引きずりこまれた後、私の後ろから、「一緒に、、、来てよ、、、」と声がしてーー。この人は、鏡の前で倒れていたところを、見つけられたそうです・・・。