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不死鳥


幼い体を駆使できない私は

ブラックアウトした。

眠りに落ちる瞬間

懐かしい声がした気がしたのだけど、

どうにも思い出せず。

眼を閉じてからどれだけ

時間が経ったのか、          

周りに誰か居る気配はない。

なのに、

おーい起きろーとそう誰かの声がする。

今度のこの声は聞き覚えがあるぞ。

その声の主の名前を私は知らないがな!

呼び返したいのに名がわからないのだ。  

厄介なことに涙腺の弱っているこの体だと

すぐ泣きたくなるのだが泣いても

何も変わりはしないというのを

ここに来てからいやと言うほど学んだ。

そう何も。


だって私は…



「おい寝坊助起きるのじゃ。」

コツン、小気味良くなったのは

杖で叩かれた私の頭

酷いなー誰だよ

ちびっこの頭叩くなんて言語道断だよ!

吃驚して立ち上がってみたら

ってあれこれ私の前の身体じゃん!

久し振り!じゃなくて


「だああ人がカッコよく

前フリ話しているときに誰よ!」

シリアスっぽくしてたのに

(どのへんが?とかいうツッコミはなしで)


「わしじゃわしっ」

そう自己主張してくる

目の前に居た人は


「…え誰ですか。」


私の全く知らない人でした。

ええ、知りませんよ、

金髪三編み赤メッシュの

羽生えたおじいちゃん口調の

めたんこ可愛い

イケメンの青年なんてえええ

本当に誰ですか貴方!


「棗として生まれ変わった

気分はどうじゃ?遊葵」


ん?今なんと。

何故その名を知っている!

まさか貴様ストーカー!


「わしじゃよわし!

忘るるではない!不死鳥じゃっ」


にこりと笑ったこの青年。              

あれ、笑った顔誰かに似てるぞ

気のせいか

っじゃなくて


「不死鳥ー?!」


「せっかく新しい命を授けたのに

恩人の顔を忘れるとはなにごとじゃ。」

ワシは悲しいのうと泣き真似をして

ぷりぷりしてるショタじじい、

やっぱり可愛い

っじゃなくて


「私鳥の姿しか見てないし!

そりゃわからないよ!」 

あの不死鳥が人型になれただなんて

知らなかった!


「おや?いい忘れたかのう?」

年寄りはどうも忘れっぽくて敵わん

そう続ける不死鳥

お願いだからその見た目で

その言葉遣いはやめて、

と思ってた矢先の爆弾発言。


「それにしてもお主

母上と仲良くやっているようじゃのう」

にやりと笑う不死鳥こと

ショタじじいはとても

性格の悪そうな顔で言った。                 


ん?


「は?不死鳥の母上って?!」


嘘でしょまさか。じゃあ


「…あ、あいん様なの…?」


無言で頷くってことは肯定なのね。マジか



「そうか母上と仲良くしとると

思ってたのじゃがなあ

何も聞かされてはおらぬのじゃな」


まあ頑張っていい親子関係に

見えるように作ってたかのう?

と笑顔でキツいこと言ってくるショタじじい。

お願いですから察してください

胃がキリキリしてきたze★


「まあよい、これからは

お主も不死鳥の仲間入りじゃ棗」


というかワシと

運命共同体というやつじゃな!

またしても大事な事を

軽々しく言い放つ

不死鳥に本日何度目かわからない

絶叫を放った棗であった。




というかショタじじいとはなんじゃ?(´・ω・`)

お前のkotodayo★

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