表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

第四話 終わるループ 始まるループ


 6月23日 午前8時4分


 あれから追加で今日を十週以上してきた


 一日の終わりにはすごい疲れているはずなのに、ロードをすると何故かその疲労感が取れる


 なので、肉体的な疲労は少しもないんだが、精神的に凄くキツい


 ただ、これでわかったことがたくさんある


 夢乃の告白を受け入れた場合、一周目と同じ暮らしになった 全てが変わらず一日が終わった


 これは途中で俺が一周目と違うことをしたとしても変わらずだった


 なので、告白を受け入れてはいけないってことが分かる


 夢乃の告白を受け入れなかった場合、その日の放課後、断られたことを理由に夢乃は学校から飛び降りる


 これも俺が違うことをしても変わらずだった


 このことから告白を受け入れないといけないってことが分かる


 ここで発生する矛盾


 受け入れてもBad End

 受け入れなくてもBad End

 なら、俺がとるべき行動は何か?





「じゃあ、私が慧人の彼女になってもいいかな?」


 何回も聞いたこの言葉


 何回も俺を苦しめさせたこの言葉


 何回も何回も一日をループしてようやく答えにたどり着いたよ


「……………………」


「どうしたの慧人?」


「……………………」


 俺は何も夢乃に対して言わなかった


「慧人……?」


「ごめん……夢乃の気持ちは嬉しいんだ でもすぐには決めれなくてだな、答えは少し待っててくれないか?」


 これが俺の答え


 夢乃に回答を少し待っていてもらうってことだ


 こんな簡単なことにたどり着くまですごく時間がかかったな


 待っててもらえれば、ほかの六人を見つけた後に告白を受け入れ、俺は7人と付き合えたことになる


 断った訳では無いのでこの日夢乃が飛び降りることは無い


「分かった……待ってるね!」


 そう言って笑顔になった夢乃


 最初はドキッとしていたその笑顔も今はなんとも思わなくなった


 もうこの週は学校をサボろう


 一日家で休んでまたやり直すかな……


 そう考えた俺は夢乃に「朝から気分が悪いから今日は学校休むわ」と伝え家に帰る


 いや、帰ろうとしたが正しいのか


 少し歩いたところで脇腹に凄い痛みを感じ倒れる


 身体が痺れて動けない……今まで受けたことないからわからないけどスタンガンかな


 そして、口を無理やり開けられカプセル状の何かを口に入れられる


 誘拐か……それとも殺人か……


 そんなことを考える暇もなく、俺は意識を失った




 目を覚まし時には俺は真っ暗な部屋にいた


 違うな、これは目隠しだ


 ほんとに何も見えてないからな


 腕は多分腰の後ろで拘束され、多分今は椅子らしきものに座らせられている

足も多分椅子の脚に括りつけられている


 多分が多いのは何も見えてないからだ


「目覚めましたか慧人くん」


 聞いたことある声だ


 いや、忘れられるわけがないよな


 なぜなら、俺の過去は全てこいつに潰されたんだから


「おい瑠璃るり 俺にはもう手を出さないんじゃなかったのか?」


 突然目隠しを外される


 これからも絶対に見たくなかった顔がそこにはあった


 薄い紫色をした長い前髪をいじりながら瑠璃は言った


「瑠璃はね気分が変わっちゃったの!やっぱ慧人くんがいないとダメみたい……」


 そう言って俺の腹を蹴る


 朝何も食べてないので、胃の中にはないも入ってない だからよくわからない液体が胃の中から逆流して吐き出す


 こいつはこういうやつだ


 愛情の伝え方が分からない


 蹴ったり殴ったり、暴力で伝えようとしてくる

 

 俺にはもう近づかないって親同士が話し合った結果決まったんだったんだけどな


 最悪のタイミングで出てきやがって


 瑠璃の口からは「好きだよ慧人くん」という言葉が壊れた機械のように何回も何回も繰り返される


 俺は一方的に殴られている


 手も、足も、身体も拘束されてるんだから何も反抗できないのは仕方ないことだ


 何十分くらい暴力に耐えただろうか……

口の中は血の味しかしないし、目元が腫れているせいで視界も歪んで見える


 こいつに今目をつけられたのはやばい

 七人攻略する前に死ぬかもな

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ