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第三話 過去最高の一日

 恋人と手を繋いで学校に登校する


 男子なら誰もが羨むシチュエーション


 俺も憧れてた時代があったよ


 でも、今は違う


 俺の右手には夢乃の左手が握られている


 それも俗に言う恋人繋ぎと呼ばれるやつだ


 女の子の手は柔らかく力加減がわからない


「もっと力入れてもいいんだよ?」


 そういい夢乃は俺の手を少し強く握った


「なんで俺が考えてることがわかるんだよ エスパーか?」


「ずっと一緒にいるんだもん 慧人のことならなんでも分かるよ」


 夢乃が身体を俺の方に少し寄せる


 ふわりと甘い匂いが香ってくる


 これが女の子の匂いってやつなんだろうな


 めっちゃいい匂いする


 やっぱり彼女ってのはいいものだな


 今までなんとも思わなかった子が可愛く見える


 と、いうより……俺の欲望を抑えれるかが問題だな


 さらさらとした夢乃の短い髪の毛を撫でてみたい


 大きすぎるわけでも小さすぎるわけでもないいいぐらいの胸を触ってみたい


 ヤリたい


 さすが童貞だ 色んなことが頭に浮かんでくる


 ただ、それは口に出したらダメだ


 確かに付き合ってはいるがこれは俺が生き延びるために仕方なくだからな


 まあ、悪い気はしないけど


 いつか、7人と付き合わなければならないってこと話さないといけないな


 納得してくれたら嬉しい


「慧人は私のどこを好きになったの?」


 突然言われたその言葉に俺は焦る


 考えてなかった……そういうのって聞かれるもんなんだ


「あ、えっと、えーっとね」なんて言いながら考えてる俺に夢乃は呆れたように言う


「慧人の相手のことをちゃんと考えてくれるところ、私はすごく好きなんだ でもね、私に対しては何事も正直でいてほしいの」


 夢乃は手を離し、少し前へ歩き出す


「俺のことほんとになんでもわかるんだね」


「当たり前でしょ! 幼なじみなんだから!」


 そう言い振り向いた


 夢乃の顔は今まで見たことないような笑顔だった


 俺はとっさに夢乃の横まで走った


「俺は夢乃の俺のことを考えてくれるところが好きだよ」


 それを聞いた夢乃は顔を真っ赤にして俺の背中に顔をうずめた


 可愛いなおい



 そんなこんなで学校についた


 教室入った瞬間にクラスメイト達に


「お前彼女出来たのか!」


 みたいな事言われたけど、俺が彼女出来たことがそんなに珍しいのかよ


 たしかに今までいなかったけどさ


 そして驚きだったのが夢乃が人前でもイチャイチャしようとしてくるところ


 見せつけたいのか分かんないけど


 いや、今までそういう経験なかったから分かんないけどさ


 めっちゃ恥ずかしいんだけど


 あ、恒例の非リア共がリア充を省くあれはやられたよ


「お前は彼女がいるんだから」ってすごい便利な言葉よな


 昼ご飯を一緒に食べたんだけど


 俺はいつも購買でパンと紙パックのジュース買ってるんだけど


 それじゃあ栄養が足りないってことで明日から作ってきてくれるってさ


 彼女ができるって得しかないじゃん


 こんなんなら適当に作っとけばよかったよ


 今日は学校が終わるのがすごく早く感じたよ


 もちろん帰り道も一緒に帰ったし


 少し寄り道しようってなって美味しいクレープ屋でクレープ食べて


 人気のないとこでキスとかしてみたり


 まあ、それ以上の進展はさすがにまだなかったけど


 過去最高の充実した一日だった


 でも、俺は家に着いた途端タッチパネルを開きロードのボタンを選択した


 視界が真っ暗になり気がついたらセーブ地点まで戻っていた


 俺は今日の一日ですごい失敗を起こしてしまったんだ


 それは夢乃を彼女に選んでしまったことだ


 俺はこれから七人の女の子と出会い、付き合わなければならない


 この日一日で気がついたことは夢乃は積極的かつ人前でも堂々とイチャついてくること


 こんな風にしていると俺に彼女がいるってことがほかの人にも知り渡ってしまう


 だから俺はロードを使った


 俺は今セーブとロードの重要性を今しっかりと理解した


 これだけでもなかなかの収穫だ


 さて、また一日をスタートするか




「どうしたの、いきなり止まったりして?」


 夢乃は俺に聞いてくる


「昨日寝不足でな」


「何かあったの?」


「まあ、色々とな」


「ふーん、教えてくれないんだ」


 夢乃は頬を膨らます


「別にいいだろ」


「女の人と遊んでたとかじゃないよね」


「そんな訳ないだろ?」


 一周目のお前とイチャイチャはしてたけどな


「じゃ、じゃあ彼女とかはいないってことだよね?」


「そうだけど、それがどうかした?」


 なんか嫌な予感がした


 この流れはエロゲならテンプレすぎる


「じゃあ、私が慧人の彼女になってもいいかな?」


 こんなとこでイベント発生


 しかもそれが告白イベントときた


 これはまずい、選択肢次第ではまたループが始まってしまう



 二週目が始まってまだ五分

 最悪すぎる選択肢にぶち当たりました

プロット通りに進まない……


考えてた話から大幅にチェンジして書いたせいで日付が変わってしまった

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