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第二話 俺の恋愛事情は急展開すぎた

 チリリンとうるさく鳴った目覚ましで目を覚ます


 いつもととくに変わらない朝


 今日も朝から元気な俺の息子に対しすごい機嫌の悪い俺


 そりゃ今日の午前二時半にこっちの世界に帰ってきて色々して寝たのは四時なんだよ


 今は六時半 二時間半しか寝れてないのか……こりゃ授業中に寝るな


 今日も家には俺以外いない 父と母は離婚したから俺には家族が母親しかいない その母親も今は海外出張中だ


 ほんとどこのエロゲだよ


 身体をゆっくり起こし、制服に着替えた俺はキッチンがある家の一階に向かう


 いつも誰もいないから炊事や洗濯などの家事はすべて自分でしている 女子力高い男はモテるって言うしな


 まあ、モテてないけどな


 何かあるだろと思って開けた冷蔵庫には昨日入れたロイヤルミルクティーだけしかなかった


 行き道に買っていくしかないな こんなに早起きしたのがすごい無駄だったな


 なんて思いながらミルクティーを飲む



 そんなこんなで時間は経ち今は午前八時 通学の時間だ


 まだ夏のはじまりだというのに暑すぎる


 少し歩いただけで汗が吹き出してくる ここはサウナか


 なんて思っていたら後ろから俺を呼ぶ声が


「おはよう慧人 今日も元気ないね」


「今日もってなんだ夢乃むの 俺はいつも元気だぞ」


「いつも死んだ魚みたいな顔してる人が何言ってんだか」


 笑いながらこの女、御伽夢乃おとぎむのは言った


 夢乃とは昔からの幼なじみ 幼稚園の頃からだから十三年間くらいか 長い付き合いだな


「どう見てもまだピチピチしてる魚みたいな目してるだろ」


「魚ってことは認めるんだね」


「今の言葉は忘れてくれ」


 そう俺が言うと夢乃はまた笑った


 その笑い顔を見た時ふと一つ事が頭に浮かんだ


 一人目を夢乃にするのはどうだろうか


 ずっと仲良くしてたから告白してOK貰う確率も高いはず……はずだけど!


 一応セーブしとこうと思い、タッチパネルをだす

好きな時に好きな場所にタッチパネルを出すことができ、俺にしか見えてないらしい


 まあ、俺しか使えない能力だからな


 タッチパネルにはセーブとロードと書いてあり、そこをタップするとセーブやロードが出来る


 セーブを押すと


『セーブが完了しました!(6月23日8時4分 )』という文字が浮かび上がってくる


 天界の科学は発展してるな


 そして俺はテンプレな質問を夢乃に聞く


「唐突だけどさ……夢乃って好きな人とかいたりするの?」


 夢乃は少し首を横に傾ける

「なんでそんな質問を?」なんて思ってそうだ


 そして少し考える素振りを見せた

 そして答える


「慧人…かな……」


「へ?」


 まさかの急展開 エロゲ作家もびっくり仰天


 夢乃が俺のこと好きだったよ


 てか、告白取られたわどうしたらいいんだよ


 これは喜んでいいのか喜んだらダメなのかわっかんないな


 夢乃は顔を真っ赤にしてる こうみると少し可愛いかも


 ま、それは置いといてだ


 これは好機 千載一遇のチャンス これを逃す訳にはいかない


 エロゲでいうフラグってやつだ


「そ、そうなんだ……」


 なにキョドってんだおれぇぇぇぇぇぇええ!!!!


 たしかにこういう経験はなかったよ

 でも、これを逃したら……


 まて、ロードがあるじゃねえかよ


 俺は何回でもこの答えはやり直せるんだ


 神よ、初めてお前に感謝したぞ


 だが、返答に困る


「あの、迷惑だったかな?私なんかが慧人を好きなったら駄目だったかな……」


 いきなり泣き出した夢乃

 これは早めに何か言わないとダメだな


 俺は無い頭を回し女が惚れるような言葉を考える


 そして答えにたどり着いた


「ちが、ちがうって 俺はただどうやってお前に好きって伝えようか悩んでただけだから!」


 考えた結果がこれかよ ダサすぎて辛い


 もう絶対フラれたよ……


 なんて思っていた


 俺に抱きつく夢乃 そして、


「私達好き好き同士だったんだね!」


 夢乃さんはすごく嬉しそうです

 俺の回答は間違えてなかったみたいだ


「好きだよ慧人 これからよろしくね」


 そう言い夢乃は自分の唇を俺の唇に重ねた





 この時は一人目が順調に決まったななんて思っていた


 まさか、夢乃を選んだことがあんなことになるなんてこの時の俺は知る由もなかった

誤字などがあれば教えて欲しいです

やる気がある間は一日一投稿を目指します

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