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集いし英雄

少しづつ読んでくださっている人が増えて嬉しいです*ˊᵕˋ*

やっとストーリーが動きます!

日付が変わる頃。星が降ってくる。ある都市の一角(・・・・・・・)へ。


その光はどの星よりも眩しく、美しかったと語り継がれるだろう。


誰もが見惚れた事だろう。酒場で騒ぐ人類族(ヒューマン)強剛族(ドワーフ)、王都から離れた大樹の下で祈りを捧ぐ樹精霊族(エルフ)、ちょうど店の掃除を終え、店から出ていく金髪の店員さん、窓のそばの席で糸を編んでいる空色の髪の女の子、家の外で夜遅くまで素振りをしている人さえも。


そして光が収束する中、夜空に響く歌が(つむ)がれる。


「星々より来たれ数多の願い、数多の精よ。筆跡の調べ、来歴(らいれき)の起源より集え、円環の地...」


美しい声だ。澄み切っていて、どこまでも響き渡りそうな声。


やがて口調が強くなる。


「今宵願いは叶えられる。《アン・クリエイト》」


刹那、ある部屋(・・・・)の中央に紺青(こんじょう)色の小さな魔法陣が刻まれる。


「転移まで、、あと10。」


続いて部屋に声が響く。美しい声に対し、先刻シンの頭に響いた無機質な声。


歌は続いている。


「神々の鱗片を持つものよ。追憶を力に、幻想の世界より旅立つ時......」


そして唐突に紺青色の魔法陣が純白の光を放つ。魔法陣がより複雑に、より光を増していく。


「誇りを示せ、進むことを恐れるな。己で|歩め(書け)!その輝きを栄光へ!《ヴァル・ロダグレス》」


魔法陣で部屋が埋め尽くされる。その全てが一気に発光し、時計のように機械的に動き出す。そこに、星が降ってくる。そしてその魔法陣は鮮やかな色になり、それぞれ別の本棚の方へと吸い寄せられていく。


各本棚から数冊、本が輝きながらまるで命があるかのようにふわりと浮遊し、部屋の中央の布団を取り囲むように無音で床に落ちる。


その輝く本たちは一層輝きを増し、周りの光を集めていく。やがてその光は人の形へと変わり...


一方部屋の主は相変わらずスヤスヤと幸せそうに寝ている。恐らく疲労が溜まりに溜まっていたのだろう。


さっきの一節で歌は終わった。


街は一瞬静寂に包まれたが、


「うぉぉぉぉぉぉぉっっ!!」


間もなく拍手や歓声が巻き起こる

これには眠っていたシンも飛び起きてしまった。


「なんだ?!火事?!幻聴?!新手のいやがらせか?!」


慌てて立ち上がり窓の方に行こうとすると、


「ゴツン!」


物凄く硬いものに当たった。

それも足だけとかじゃなくて頭も当たった。


「っっいったぁぁぁ」


あれ、僕の部屋に大きくて硬いものなんてあったっけ?

ふと痛みながら考えていると、


「おい、大丈夫か?」


前方からイケボが聞こえた。

シンは混乱した、(何故誰もいないはずの部屋で何故こんなイケボが聞こえてくる?何故大きなものなど無いはずの部屋に巨大なものがある?やはりさっきの歓声も幻聴だったのか?いや、さっき寝ていたからこれは夢なのかもしれない!きっとそうだ!でも普通に痛かったな...)


「大丈夫か?」


暗闇のなか、聞きたくもないイケボが聞こえながらも思考すること1分間。


結論「わ・か・ら・ん」以上、寝る!!


布団に全身を入れて完全防御!毎朝展開しているの【天陽断絶障壁】をも超える強度を誇る障壁を展開する。


カタカタ震えながら、頭の中で(小鳥が一羽、小鳥が二羽、小鳥が......)と数えていると、


「おにーちゃん、何してるの?」


外部からの妨害工作!障壁をつんつんされている!(シン隊長、限界です、もう持ちません!)頭の中の管制塔から悲鳴が聞こえる。


相手はこの|障壁(布団)を破るなかなかの手練、一人で太刀打ちできるか?いや、やるんだシンよ!かの英雄、エリクセンは数百という軍勢にたった一人で立ち向かったんだ!頭に英雄を浮かべ、思い切って布団から身体を出す。


そのまま全力で灯をつけようとマッチを取りに行く。途中何かか変なものに当たったり、声が聞こえてきたりしたけど気にしない。


暗い中でも部屋の構造は熟知しているのでたどり着くことが出来た。そして聖火を灯す勢いでロウソクに灯を付ける。


と、目に映ったのは重厚で豪華な鎧、大きな賢者の帽子、ロウソクの光に反射し、輝く剣や長槍などなど。未確認生命体達(・・・・・・・)が居る。

僕は目を疑った。ついに末期か...遺言書かなきゃ...と現実逃避していると、


「おにーちゃん大丈夫?」


心配そうにこちらを見つめる女の子がいた。その隣には瓜二つ。いや、髪と服は違うが、恐らく姉妹なのだろう、似た子が二人いた。


僕は呆気にとられ、つい「ふぇ?」と間抜けた声を出してしまった。


女の子は不思議そうな顔をした後、


「大丈夫だよね!あ、そうだ!自己紹介しなきゃ!」


コホン、咳払いをし、


「私はノルン・ウルズ!【過去】って言った方がピンとくるかな?」


この子はウルズといった?何を言っているんだろう、ノルン・ウルズは異世界英雄譚(パルテノンズアス)の第五巻で出てくる三姉妹の末っ子で、え〜っと、え〜っと、


だめだ、混乱しすぎて全然考えられない。

とりあえず髪が赤い。


「次!ベルねーちゃん!」


と言って指を指したのは少女の右隣に座っている青い髪の女の子を指名した。


「うぅ......私は、ノルン・べルザンディ、です【現在】です...」


この名は五巻にでてくる三姉妹の真ん中の子だ。


「次!スクルドねーちゃん!」


さらにその右隣の銀髪の女の子は、


「ノルン・スクルドと言います、【未来】を担っています、よろしくおねがいしますね」


「よ、よろしくっ!」


反射的に挨拶したが、全くよろしくじゃない。正直何言っているか分からない。

悪戯(いたずら)?しかし何故か嘘とは思えない。


「よし、次は私だ。エリスセン・ソルードと言う。よろしく頼む。」


と言って前にでてきたのは黄金の鎧に包まれた人で、さっきのイケボはこの人が......え?この人エリスセンって言った?一巻に出てきたあの戦神といわれた人類族(ヒューマン)英雄?腰に携えている剣は伝説の聖剣、フォルドだろう。その一閃は時を斬るという。


続いて永遠の命に手をかけたと言われている樹精霊族(エルフ)の大賢者ポスライト。


強剛族(ドワーフ)の英雄とされる猛者アーム・グレス。たった一振りで大地を砕き、どんな攻撃も耐え凌ぐとされている。


樹精霊族(エルフ)の女王フォールズ・ファン・ミテスは氷の女王と言われ、瞬く間に世界を銀世界の氷瀑に変えてしまうという。


他にも武婦族(アマゾネス)ベルカ・ハートは同族を束ね大国を滅ぼしたとされる英雄や、獣人族(ラビーズ)の英雄は槍術を極めたとされている。


他にも俊足の持ち主で、双剣を扱い、負け無しと称された人類族(ヒューマン)小人族(リコルズ)の少女はその魔法と愛で味方を癒し、今では女神と崇められる。最後は、ただの旅人と自称する英雄もいた。


「僕はシン・パンテノンです!異世界英雄譚(パルテノンズアス)が好きです!」


全員異世界英雄譚(パルテノンズアス)で読んだことがあった。だんだんこの空気に慣れてきた僕は、人生や修羅場など、物語は実際はどうだったのかなどを聞いたりした。気づけば笑い声も生まれていたが、途中で寝落ちしてしまっていた。


やはりシンにとっての大きな敵は睡魔だろう。


そして今日は流れ星が予言した通り、特別(・・)な日になった。


ーーーーーーーーーーーー


朝がやってきた。


いつも通り、あと三時間と思って寝ようとすると、

いつも通りじゃないことを忘れていた。


「おにーちゃん!!」


......そうはさせてくれなかった。


朝からギャーギャー騒がしく、起こされてしまった。決めた、【天陽断絶障壁】をもっと強くする。


「おにーちゃん、おなかすいた!!」


朝からうるさい(ほとんど一人だけ)のはウルズだ。


「それは私も」


長女のスクルドが言う。


(コクリッ)


次女のベルザンディが無言で頷く。

いや、家族かよ!馴染みすぎだよ...かわいいんだけどね!


英雄達に目を送ると、「私は不要だ」「私もよ」「俺もだ」「ボクもいりません」

英雄達曰く「腹は減らん。眠くもならん。」らしい。正直全員と言われたら材料が足りないところだった、なにせ100ヘルさえ払えなかったのだ...


眠気は吹っ飛び、慣れた手つきで手速く料理を作り、それぞれ渡してあげる。

三人は美味しそうに口にほうばりながらもぐもぐ食べていく。


「「「ごちそうさま(でした〜!!)(ですぅ)(です!)」」」


そして三者三葉のごちそうさまが聞こえてくる。


それにしても、本当に夢じゃなかったんだな...

ちょっと感動しながら、


「よし、どこか行きたいところはある?」


(できればお金のかからない場所)という真意は伝わっただろうか...?


「お城!」


「私も行ってみたいわ」「この時代の王にお目にかかりたい」


おぉ、いきなり来たか...正直来るだろうとは思っていたが、


「僕みたいな庶民はお城の中には入れないんだよね〜、だからお城を見ることはできるかもしれないけど、王様にも会えないかな...」


「じゃあお城見る〜!」


ウルズしか答えてないよ...


「城の大きさは王の大きさだからね、王が見られないと言うなら城を見てみたいかな」


双剣使いの人類族(ヒューマン)の青年、バルト・カルスが賛成する。


「遺憾ない。」その他も頷いているので、


「それじゃあ王城に行こうか!」


「やった〜」


と無邪気に喜ぶウルズ、可愛いやつだ。


「よし、準備したら行くよ!」


自分が憧れていた人達がここにいる。

そう思えば僕はものすごく幸せ者だ。

こんな大人数も体験したことなかったし、これからがとても楽しみだ!


一階で皿を洗っていると、家の庭でとても家の庭とは思えない戦場が広がっていた。


蒼色の双剣が嵐のように対峙する長槍使いを襲う。が、見事捌き反撃の一撃。それを読んでいたかのように、身を屈め回し蹴りを決める。一撃の重さは見ただけでもわかってしまうほどだ。


とりあえず(ざこ)が解説できるのはこれくらいだろう。正直ほとんど見えない、物凄い闘いが行われてる。


そして武器がぶつかり合う度甲高い音が響き、近所迷惑になっている。庭の花は余波を食らったのか刈られている。


「おちついてくださぁぁぁい!!」


前言撤回、油断大敵、波乱になりそうだ...


全力で止めにかかるべく、外へ急ぐ。

いつもより日差しが眩しい気がした。




(そういえばあの無機質な声は誰なんだろう。

たくさんの疑問が残るが、まぁ頑張っていこう!)

ふぅ、更新できた!

と、ものすごく安心しています(笑)

次の更新はいつになるやら...

1週間後くらいでしょう!

がんばって書きます(´⸝⸝•ω•⸝⸝`)

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