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14th.瞬間・Side J
ジェクトとジョンの二人は、ジェルズの進軍ルート上の森に潜伏していた。
「さて、おおよそここを通るだろうと言う見込みだが…」
「アクア先輩が狙撃したら信号がきて、それと同時に突撃、ですよね?」
「そう言うことだ。成否問わず、な。とりあえず、まずはジョンが突っ込んでくれ。後ろから援護する」
「分かりました。掻き回してやりますよ。」
「…まて、来た…!」
そう言うジェクトとジョンの目の前に、ジェルズ達は現れた。
大型の車両の上にはエルメスが立ち、周辺警戒をしているようだった。
「…あいつ、狙撃してくださいって言ってるようなもんじゃないっすか。」
「だな…余程の自信の表れなのかそれとも…」
その時、二人は信号を受信した。
同時にエルメスが大きくのけぞる。
「今だ、ジョン!」
「はいっ!」
二人は敵陣のど真ん中へと突撃して行った…
次回更新は六月中の予定です