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9th.リトル・後編
「18歳未満に見えるって…余計なお世話だっ!それよりそっちだって、20に見えない背の大きさだって」
その言葉に対して余裕の表情でこう答えた。
「だから、リトルと言われてるんじゃないか」
「…リトル、お前それでいいのか?男として悔しく無いのか?」
「別に? 背が低くても仕事はこなせるよ」
「…そ、そうか…そうなのか…」
少しショック受けたような表情をしながら引き下がる。
「君は…背丈が足りないと仕事できないのかな? そんなわけないよね?」
少し意地悪ではあるが、正論だった。
「いや、むしろ弾丸に当たりにくいから背の低さは感謝してるよ」
笑顔になりながら、そう言った。
「欠点とみるか有効点とみるかは人の勝手なのさ」
「なるほどな。そう言うことなら納得だ。あんなこと言って済まなかったな」
「構わないよ。むしろ小さいからこそ僕なんだから」
「そう言う捉え方もいいな。リトル。此れから改めてよろしく頼むよ。」
ジョンとリトルばかりになりました。
次回更新は一週間後です。
なお、今回もリトルは友人との共同制作となります