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伝さんの心霊体験記  作者: 永井伝導郎
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金縛りバリバリ

やあ、また会ったね。永井だよ。今日は僕の心霊体験談だ。楽しみにしてくれ給えよ。

真冬であるが、伝さんの経験した怖いことを日記んぐする。

さて、怖いとは何か? 当然のこと、感情である。この怖いと思う感情にはモノスゴイ思考速度と想像力が必要不可欠であると言える。

なので伝さんの頭脳には電気信号ではなく手旗信号で稼働している。手旗信号ならばまだいいが、狼煙で合図しているかもしれない。うまく機能しないと洛陽にまで匈奴がやって来てしまう。

人為的ミスなのであると思うが、東漢時代にあった。得るものがないのですぐに帰ったらしいが、どんな優れたシステムも運用する人間次第である。

 

伝さんは色々と研究している。歴史が主なのであるが心霊・超常現象も研究している。お金がないからネットなどで記事を集めて考えるだけで、実際に実験はできないのだが……

そんな不昧は心霊体験をしている。

生家からあったように思うも、生家はどこだろうかと思い悩む。いや、あれは遠里小野のマンションで暮らしていた時代か。

金縛りにあった、初めての体験である。高校生の頃だったかな? 祖父の故郷である鹿児島旅行から帰宅して2~3日後くらいかな? 急に体が動かなくなる霊のアレである。その時、薄っすらと幽霊を見ている。

で、その頃に見た夢で未だに忘れていないのがある。3人の中年女性が笑いながらウチに入り込んで来て、奥の部屋の母の頭を。まるで討ち取ったかのように持ち上げたのである。それにムカついて殴りかかったが、3人のおばはんどもはスカっと消えてしまった。そこで、不昧も目が冷めた。うちは武家であるから、先祖は何人も人を殺しているというのは紛れもない事実だろう。

もうひとつある。

遠里小野のマンションに引っ越しした時は微妙な時であった。中学3年制の途中からであるから、校区をまたいでの登校となった。越境通学である。受験も控えていたのに、なんということでしょう。

しかし、当時、神棚を安置していた。不昧がボケっと阿呆面でみていると神棚より光が不昧の額を撃ち抜いた。伝さんはここに戦死した……ではなく、多分、この時に第3の眼が開眼したのであろう。

 

現在の実家へと引っ越ししたのはその後すぐである。現在の実家でも金縛りに合う。この時は老婆の霊であった。それは憤怒の形相をした紅い神によって払われた。不動明王に助けていただいたという事かもしれない。

その頃はろくでもない生活をしていた、梅田で喧嘩してパクられるとかね! 

幽体離脱もこのころに経験している。ある時、すっと起きたら俺を俺が見下ろしている。ああ! これが噂の幽体離脱か! と驚き喜んだがめっちゃ凄い頭痛がして身体に戻った。 

ちょっと前後するが、夢枕に立たれるという経験もした。祖父が亡くなる2日ほど前、祖父の声が聞こえる。不昧を心配する声だ。俺は「よゆーよゆー! だ~いじょうぶ!」などと答えたが、考えたら夢枕に立たれたのだ。


さて、ここで読者諸氏に質問である。

幽霊に触ることができるのか? 

答えはイエスでありノーである。触れることもある。

実家で買っていた猫の中で不昧に懐いていた猫が亡くなった。その後、不昧のもとにやって来て最後のあいさつをしたかったのだろう。その猫の背を撫でた感触を忘れることはできない。今里に住んでいた頃の話である。

 

時間は飛ぶ。友人とルームシェアしていたころ、金縛りにあった。しかし、今回の金縛りはなにか違う。怖くないのだ。そんな困惑する不昧の顔を覗き込む初老の男性の顔を見た。体感時間で10秒ほどであったが、なんじゃこりゃあとか思いながら過ごしていたが、どうやらその頃に父が亡くなっていたらしい。最初の子供であったから、やはり心配になって来たのであろう。そう考えると悪い父親ではないように思える。

 

今の住処に引っ越しても心霊体験は経験している。最近ではやはり、夢である。こう、生家のような風景の街で恐らく俺が死んだらここに行くんだろうなという街であるが、その家の前に立っていると全身が包帯まみれの男がやってきた。ビジュアルならアリスソフトの『大悪司』に登場する『素敵医師』が近い。少し話したようだが、空から祖母の声が聞こえた「その人を家に入れたらアカン!」と。そこで目が覚めたが、この夢を見た頃は新型コロナが大流行しており、もしかしたら不昧も罹患していたかもしれない。

 

とまあ、そんな感じでこれは不昧の体験の1部である。

特に夢に関しては、もっと語ることがあるだろうが、その奇怪はまた後日に。


まだまだ、語れる体験はあるが後日な! 

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