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その後、お約束のスライムのようなモンスターや、
鷹か鷲のようなモンスターも倒しながら、
どんどん道を進んでいく。
国境から最初の街までは、馬車も通れる大きな道が敷かれ、
まず迷う事もない。
1日歩き通して、2日目、
私はかなり体力を消耗していた。
「ちょっと舐めてたかな・・・・」
るんるんと旅行気分だったのが、
多少休憩を挟むといいながらも、ずっと歩き通しは、
流石に疲れてきた。
スマホもないので、後どれくらいかも分からない、
モンスターがいつ襲ってくるか分からないという、
緊張感も、私を疲弊させた。
「眠たい・・・」
夜はモンスターが活発になるので、眠る事はできない、
昼間ならましとはいえ、ごろんと横になっていると、
ウルフの餌になりそうで、どうしても抵抗がある。
それに、一番あてが外れたのが、
この体の体力だろう。
ろくに運動もしていない公爵令嬢、まったく体力がない。
ちょこちょこ回復魔法を使っているが、
回復魔法を使う事でまた疲れるという悪循環。
「ああ・・・宿が恋しい」
そうしていると、雨が降ってきた。
「もう!最悪」
先に進むのを諦め、大きな木の下に入る。
それでも、葉の間から雫がおち、
完全な雨宿りとはいかなかった。
「はあ、エリーゼの言う通りだったな」
ついつい弱音を吐いてしまう。
エリーゼからもらったサンドイッチを食べる、
バゲットに野菜やハムがふんだんに入った
サンドイッチは、ささくれだった心を癒してくれる。
本当はウルフの肉なのども食べれると思うが、
捌く勇気はない、それに火もおこせない。
エリーゼは火打石を入れてくれていたが、
石をこんこんとしても火が付かなかったのだ。
ああ、コンロって凄かったんだな、と現実逃避する。
サンドイッチを食べ終わった後、
毛布を出して体を包む。
雨で冷え切った体には、ふんわりとした優しい暖かさが、
ほっこりとさせた。
ああ・・・眠い。
眠ってはいけないと思いつつ、
昨日からの疲労でついうとうとしてしまう。
ここにはモンスターもいるのに・・・
寝ちゃ駄目・・・ねちゃ・・・
そう思いながら、木にもたれかかっていた。