5-5
イシラトプスとの闘いで見えていた教会に向かう。
教会だと確信したのは、大聖堂と同じような、
クリスタル状の素材の建築物だったからである。
ただ、大きさは日本の普通の都会の一軒家ぐらいで、
けっして大きくはない、
むしろ、小さいのでは?と思うぐらいである、
入り口は空いていて、周りに警戒しながら入る、
外の光が差し込み、建築物内部なのに、明るく、
幻想的なのは、大聖堂と同じだった。
「さて、エリーゼの情報によると」
司祭が立つ祭壇の裏に回る、
ここで、大きく息を吐く。
このゲームにはいくつかのパスワードがある、
それぞれのイベント毎なので、そこそこの数である。
残念ながら、エリーゼでもそのパスワードは知らず、
パスワードの入手方法も分からないとの事だった。
しかし、鍵でもマスターキーが存在するように、
この世界でも、全てのパスワードが解放される、
マスターパスワードが存在する。
これは、攻略サイトにも書かれておらず、
エリーゼが前世攻略サイトの制作人と仲良くなって、
秘密裏に入手した情報だ。
正直恥ずかしい、しかし、ここまで来て、
もう後には引けない。
領主様の奥様も救わなくては!
誰も聞いてない!私は覚悟して叫ぶ!!!!
「月にかわって、おしおきよ!」
そう、エリーゼが秘密裏に入手した情報と言うのは、
製作者の1人がガチのセー〇ームーンファンで、
マスターパスワードをこの決め台詞にしたと言う事だ。
すると、席の一部が音を立てて横にずれ、
地下に向かう階段が現れた。
とうとう財宝とのお目見えね。
ゆっくりと警戒しながら、地下の階段を下りていく。
すると、体育館ぐらいあるのでは?という大きな空間が現れた。
あまりのスケールにポカンとするも、
ぼーとしてる場合ではない、
すぐさま財宝を全て収納ブレスレットに収めていく、
500以上と言う大容量でも、入り切るか不安なぐらいの
財宝だったが、同じ物は重ねて入れられるらしく、
何とか全て入れ切った。
もうここに用はない、すぐに帰らないと。
どこか不安で、どきどきする胸を押さえ、
階段を急いで登る。
階段を登り切った時、どうゆう仕組みか、
椅子が動き、地下への階段を封鎖してしまった。
なんとか財宝は手に入れたけど、まだ帰り道がある。
気を引き締めながら、領主の屋敷に急いで戻った。




