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この剣に誓う 命に換えてもあなたを  作者: 夏樹 華
新章1 1 騎士王 始まりの物語編
2/4

騎士アラン

今回から本編スタートです。

ここは、ホーリー王国。豊かな自然に囲まれている美しい王国。この王国を治めているのは国王ダニエル・ホーリー。そしてその妻である王妃カリーナ・ホーリー。2人の大事な1人娘である王女リリィ・ホーリー。幸せに包まれていた。


王城には、王国騎士団の訓練所と寄宿舎がある。訓練所では、2人の騎士が稽古をしていた。1人は、騎士団長の孫でアルバトロス伯爵家の次男モルガン・アルバトロス。もう1人は、アラン。今から6年前、アランは、1人で旅をしていた。それを偶然に騎士団長が発見した。剣を持っていたため騎士の修行の旅と見抜いた。騎士団長であるジェラルドは、アランを引き取った。そしてモルガンと一緒に剣術を教えた。アランとモルガンは、同い年なためすぐに意気投合し本当の兄弟のように育った。しかしお互い兄弟と言うより親友だと思っている。そしてお互いに騎士団に入団し稽古に励んでいる。


「手強いなアラン。」


「モルガンこそ。」


2人の実力は、騎士団の中でもトップクラス。ジェラルドが師匠のためだと思っている人。けど2人は、お互いに日々の稽古を欠かさず行なっているからだ。そしてお互いにライバルのような関係になっている。


「じゃあ休憩にするか。」


「そうだな。」


少し一息いれる。水を飲みながら


「じいさんまだまだ現役バリバリだなぁ。」


「そうだな。まぁ健康だからいいんじゃないか。」


「確かな。けど若手の育成には厳しすぎだと思う。」


「僕達も厳しかったからな。」


ジェラルドは、騎士団長でもあり若手の育成の先生をしている。徹底的に厳しく教え込む。最初の頃は、弱音を吐いている。しかし修行を行なっている内に段々と実力が上がっていったのだった。今では、騎士団員全員ジェラルドを崇めているのだ。


「さぁそろそろ続きをするか。」


「そうだな。やるか。」


2人は、休憩を終え稽古を再開させた。


そして夕方。1日の稽古を終え部屋に戻っていた。いつもならモルガンの部屋でたわいもない会話をする。しかし今日モルガンは、夜の警備をするので不在。警備と言うよりは、若手の研修の手伝い。アランは、1人庭園を散歩していた。たまにモルガンと一緒にしている。ベンチに座り星を眺めていた。するとベンチの下に髪飾りが落ちている事に気がつく。

拾って眺めていると


「あのー。」


声をかけられそちらを見るとリリィがいた。


「王女様。どうしたのですかこんな時間に。」


「驚かせてしまってごめんなさい。えーっと確か騎士団の方でしたよね。」


「騎士団のアランです。」


少し首をかしげて


「アラン様ですね。あの前にどこかでお会いしたか?。」


アランは、驚きながら


「気のせいですよ。騎士として警備している時に見かけたのでは。」


「そうなのかしら。昔どこかでお会いしたように感じるのだけど。」


「王女様は、どうしてここに。国王陛下に心配されますよ。」


リリィは、何かを思い出したように


「ごめんなさい。わたくし探し物をしていますの。」


探し物っと聞いて


「探し物とは、もしかしてこれですか。」


アランは、髪飾りを見せる。リリィは、笑顔で


「それですわ。昼に散歩していましたの。その時に落としたみたいで探していましたの。」


髪飾りを受け取り安心した表情で


「ありがとうございますアラン様。今後は、気をつけますわ。」


「王女様部屋に戻られた方がいいですよ。」


「はいそうしますわ。アラン様ありがとうございました。」


リリィは、部屋に戻っていった。アランも自室に戻る。アランは、思ったまさかあんなところで王女と会うとは、思いもよらなかった。


「王女様。まさか覚えているのかな。」


そんな独り言を呟きながら眠った。


これから起きようとする波乱の事件や展開は、まだ誰もしらない。

次回護衛についてのお話です。

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