表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幻想と召喚の絆  作者: イ尹口欠
アンデッド村開拓記編
94/151

83

 ネクロマンサーのレベル30の専用魔法はクリエイト・アンデッド。

 倒した魔物のドロップアイテムを消費することで、アンデッドを作り出す魔法です。


 予めパーティ枠を空けておく必要がある魔法で、クリエイトされたアンデッドはパーティに加わるのです。

 パーティから外すとそのまま消滅してしまうそうですが、その前に支配地に配属させることができるのです。


 魔物を倒してクリエイト・アンデッド。

 そして支配地に配属。


 これを繰り返せば、私好みのアンデッドの楽園が完成するというわけですよ!

 なんて素敵な魔法!


 一度配属して住人になったアンデッドはパーティに加えられませんが、魔物をアンデッド化してコレクションするという素敵な遊び方が可能になるのです。

 残念ながらクリエイト・アンデッドできるドロップアイテムは一時間以内に取得したものでなければならないので、残念ながらクイーンビーをアンデッドにして連れ回すことはできません。

 そしてそもそも、魔王はドロップアイテムをくれないケチんぼだったので、やはりクリエイト・アンデッドできません。

 この魔法に対策するために、ドロップがないのでしょう。


 しかし他のネームドは、そうはいきませんよ?


 いやあワクワクしますね。

 この世界を私好みの不死者の楽園に変えてやりましょう。

 少なくとも、私の支配地においてはアンデッドに市民権を!


 新たな局面を迎えたネクロマンサー生活、いよいよ楽しくなってまいりました!


     ◆


 一旦、メオントゥルムに戻ることにしました。


 レベルが上がったので召喚しなければならないのと、レベル30になったため第四職業の選択があると思うのです。


 新たな召喚があるということは新たな合体もあるわけでして。

 そうするとヤツハカ村に誰を常駐させても支障が出ます。

 他にユニオンがいないならジャイアントビーと村人だけで一日くらいはなんとかなるでしょう。

 損害が出たら復興すればいいだけ、と信じて全員を引き上げさせます。


 さてそんなわけでやって参りましたメオントゥルム。


 まずは総合ギルドの受付嬢フェミニオさんに会いに行きましょう。


 メッセージにカナコさんとノマキさんから「いまどこにいるの」って来てますけど、「レベルが上ったので召喚などしてきます」と返したらあっさりと「じゃあ終わったら一緒に食事を」とのお誘い。

 どうせ掲示板のネタを欲しがっているのでしょう?

 分かってますって。


 さてメオンの塔のフェミニオさんに聞いたところ、やはり第四職業の選択があるようです。


「あれから何日もたたないうちにもう第四職業の選択ですか? ファナ様は優秀な召喚士なのですね」


「いえいえ、たまたま強敵が倒せただけですよ」


「たまたまで強敵が倒せるなら苦労はないのですが……」


 フェミニオさんはため息を付き、呆れた様子で言いました。


今回は短くてすみません。次回、召喚回です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ