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幻想と召喚の絆  作者: イ尹口欠
自称魔王編
71/151

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本日は短編ひとつと新章第一話が投稿されています。

短編の方は活動報告にも載せていない新規のものですので、短編読みたくない派の方でない限りはそっちの方もチェックしてくれると幸いです。

 夜の森。

 木々が月の光さえも遮る中、私のアンデッドたちは元気いっぱいです!


 ネクロマンサーの専用魔法ナイトウォーカーのおかげでもあるのでしょうけどね。


「よし、この辺りまで来ればいいでしょう。敵を発見次第、私に報告よろしく。今回はドラゴンブレスの試し撃ちですからね?」


 みんなその辺は理解しているのか、言われるまでもないとばかりに周囲の警戒に当たります。


 今回のメンバーはいつも通りの最強メンバー、スペクター・ウォーリアバロンのヨサク、スペクター・フェンサーのムラマサ、フライング・ドラゴンクロウのグラインダー、レイス・ソーサレスのマドカ、そして更にデュラハン・ドラゴンライダーのセルフィです。

 遂にレベル20でパーティ枠が五体になり、なんだか賑やかですね。


 おっと、さっそくヨサクがハルバードの石突きで地面をカツンカツンと鳴らし始めましたよ。


 暗視のある私にも見えます、グリズリーですね。


 木々に紛れてやって来たのか、距離はそう遠くないです。

 恐らくドラゴンブレスの射程内、ならばやることは決まりですね。


「…………あ」


 なんとうっかりパーティ枠を埋めているじゃないですか。

 一時的にもレッサードラゴンはパーティ枠を使うことをすっかり忘れていました。

 いけない、いけない。

 すぐさまセルフィをパーティから外し、レッサードラゴン(火の吐息)を参加させます。


 すると契約門なる真っ赤な円形の門が私の側に現れます。

 大きさはバスケットボールくらいですかね、ここからドラゴンが出るには小さすぎます。


 どうやら命じればこれが拡大して、そこからドラゴンが現れて攻撃して、帰っていくようですね。

 なるほど、移動中もこうして契約門をパーティに参加させておくこともできる、と。


 ……しないと思いますけどね。


 召喚獣をパーティから外すのも参加させるのも、メニュー操作があるとはいえ一瞬です。


 さてグリズリーが接近してきているので、さっさと撃ち込みましょう!


「いけ、レッサードラゴン!」


 門がぐわーっと大きくなり、ガパっと開いてドラゴンの首がぬぅっと現れます。

 そしてグリズリーをひと睨みしたあと、


 ゴオオオオオオオオオォォォ!!!


 火を吹きました。


 その炎はファイヤブラストよりも大きく、激しく燃え盛り、グリズリーはあっという間に消し炭になりました。


 そして門にドラゴンの首が引っ込み、パタリと門が閉じて、そのまま契約門は消失してしまいました。

 なんというビジネスライク。

 いや挨拶すらないのでビジネスですらないですね、あれ。

 無愛想すぎませんか。


 まあ古今東西、ドラゴンといえば最強にして傲慢の化身ですので、そのくらいの態度は大目に見ましょう。

 なんにせよ威力には満足しましたので。


「よーし次は多数の敵を巻き込んでみましょうか。アリを見つけたら教えてください。グリズリーなら各自の判断で掃討していいですよ」


 おっとパーティ枠が空いていますね。

 またセルフィを呼び出します。

 せわしなくてごめんね?

 それから先に謝っておくよ。

 多分、次もまた外れるの君だから。


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