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幻想と召喚の絆  作者: イ尹口欠
北の山編
45/151

37 召喚

 現在のレベルは16、目標よりひとつ伸びましたが、グリズリーで稼ぐのはこの辺が限度のようです。

 いくらレベルが高いといっても、それは魔物基準のレベルに過ぎません。

 スキルの数を数えれば、夜目を含めてもプレイヤーでいうところのレベル10程度なんです。

 経験値的には今や微々たる量しか入らなくなってしまいました。


 というわけで、死体ガチャ五連と防具ガチャ四連、武器ガチャを一回くらい引いておきましょうか。


「召喚!」


 やめませんよ、呪文は?


 ずもももも。


【イビルゴーストを召喚しました】


 ふぉ!?


 え、これあれですよね。

 朽ち果てた寺院で出て来る攻撃力を持ったゴースト。

 うわあ、まさかレベルアップで強い召喚獣が出るってこういうことですか!

 ようやく実感できましたよ。


 これは残りの死体ガチャも楽しみですね!


「では召喚!」


 ずもももも。


【スケルトン・ガードマンを召喚しました】


 ほう。これも初見ですね。

 ガードマンというからには、うんやっぱり盾スキルが一番高いようです。

 でも既にウチには防御のヨサクがいますからねー。

 出番はあるのでしょうか。


「ハイ次。召喚!」


 ずもももも。


【グールを召喚しました】


 あ、さすがに被りますか。


「じゃあ次。召喚!」


 ぶわっと黒い煙が渦を巻くようにして噴き出します。

 おお、レア演出ですよ!


【デュラハンを召喚しました!】


 デュラハンキターーーー!!


 うはあ、頭を左手で抱えている騎士風のアンデッドです。

 どうやら武器は持っていないようですね。

 どうしましょう、片手でソウル・ショートスピアを振るうのはちょっと厳しいですかね。

 でも体格はかなり大柄ですから、いけそうでもあります。

 合体のことは後回しにして、とりあえず召喚を済ませましょうか。


「召喚!」


【スケルトン・キャスターを召喚しました】


 ま、まさか。

 魔法を使えるんですか、スケルトンが!?


 ふおおお、これはヤバすぎです。

 魔法使いまでスケルトンで揃えられるなんて、マドカの地位が脅かされつつありますよ!?


 いや落ち着け、私。

 レア召喚獣であるリッチがいくらなんでも魔法をかじっただけのスケルトンより下なわけがありません。

 ……多分。


 いやあ夢が広がりますね、レベル10以降は。

 さあこの調子でソウルブリンガーの方も引いていきましょう!

 デュラハンの武器候補も欲しいですし、予定を変更して防具ふたつ、武器みっつで引いてみましょうか。


「防具召喚!」


 しゅきーん。


【ソウル・チェインメイルを召喚しました】


 ほう、重鎧ですか。

 残念ながらヨサクは既にブレストプレートを着ていますし、ムラマサにチェインメイルは素早さを削ぎそうな結果になりそうです。

 ガーディアンくんの合体候補かな?


「次、防具召喚!」


【ソウル・マントを召喚しました】


 お、これは汎用性の高そうな防具です。

 またヨサクに重ねられそうですね。


「よし次からは、武器召喚!」


 しゅきーん。


【ソウル・ラウンドシールドを召喚しました】


 おおおお!?

 なんですか今日は、ラッキーデイですか!? 私の日でしたか!?


 そういえば盾は武器扱いなんでしたっけか。

 ソウルブリンガーのことはそう詳しくないのですっかり失念していましたよ。


 このサイズならバックラーと入れ替えでヨサクに丁度良さそうですよ。

 完璧な引きにテンションもうなぎ登りと言えましょう!


「じゃあ武器召喚!」


 シュオオオオっと魔法陣が輝きを放ちます。

 来るか、レア召喚獣!?

 やはり今日、蠍座の運勢は一位間違いなしですよ!?


【ソウル・ハルバードを召喚しました!】


 うっしゃァ!!!

 遂に斧を引きましたよ、これでヨサクはハルバードにラウンドシールド……うん?


 召喚陣に現れたハルバードを見ます。

 斧と槍の複合武器。柄は長く、どう見ても片手で取り回せるようには見えません。


 あっれーもしかして防御のヨサク、ハルバードのヨサクになりますかね。

 まあ十分に防具を重ね着しているので、別にいいのですが……せっかく新しく覚えた盾スキルがいきなり腐りましたね。

 腕にくくりつけられるような軽くて小さいバックラーを探してみましょうか。


「じゃ最後の武器召喚!」


 しゅきーん。


【ソウル・ウィップを召喚しました】


 おう、まあた妙な武器ですねえ。

 誰か使えるんでしょうか。


 さあお次は合体召喚の候補を検討してまいりましょう。

 これにはさしもの私も慎重に慎重を重ねる必要がありますよ。


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