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さてやってまいりました、深夜の北の山です。
レベリングは明日の予定ですって?
ははは、何を仰る。
今から明日の日が落ちるまで、狩り続けるんですよ……!!
実は当初、朽ち果てた寺院でふたりを連れてパワーレベリングするということを考えていたのですが、グリズリーを魔物知識で見て考えを変えました。
昼間戦ったグリズリーのステータスはこちらになります。
《グリズリー
Lv20 爪5 筋力強化3 生命強化3 突進3》
ロッティングコープスがレベル15だったのに対してレベル20です。
確実にグリズリーの方が経験値が多いのです。
しかもボスであるロッティングコープスはリポップするのにしばらく時間がかかります。
対してグリズリーは出会う頻度こそ少ないものの、適当に歩いていればエンカウントする程度にはいます。
圧倒的に、ここが美味しい狩場ですね。
おっと、早速グリズリーがやって来ましたよ!
夜のグリズリーはどうやら夜目というスキルが追加され、レベルがふたつ上昇してレベル22となっています。
経験値が増えましたよ!
では早速、
「ブラインド!」
タッとムラマサが躍り出ます。
ヨサクは余裕のある足取りで前線に向かいます。
この辺は敏捷の差でしょうか。
もしかしたら性格の差かもしれません。
「次のブラインドはマドカに任せますね」
MP自動回復のあるマドカにブラインドを全て任せても良いのですが、さすがに全部はMPに不安がありますので、半分は私が受け持たねばなりません。
しかしグリズリーのブラインドがいつ切れるか分からないため、その判断をマドカに丸投げすることにしました。
AIなら切れるタイミングを適切に学習してくれることでしょう。
こういう正確性の求められる作業は、ゲームのAIといえどやはり人間が及ばない領域です。
ガスッ!
ビュオッ!
ドガァ!
うんうん、順調ですね。
あっさりと倒して、レベルアップしました。
これで私はレベル12です。たった二戦でこれですから、明日にはレベル15くらいになってそうですね。
さあこの調子でどんどん狩りましょう!!
◆
日暮れ前に街に戻ってきました。
いやードロップ品を売りさばいたのですが、懐がほくほくしますよ。
さっそくネクロマンサーギルドへ向かいましょう。
召喚スペースを借りませんとね。
おっと、四体も召喚獣を連れていると邪魔ですね、街に入る前にパーティから外しておきましょう。
今回は短くてすみません。
次回は召喚、合体と長いのが続くのでここで区切られてます。