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三階の敵はやはり石像系でした。
しかし今度はこちらにダメージを与える手段を持っていますから、油断は禁物です。
《ファイヤ・ゴーレム
Lv42 格闘11 火の吐息6 筋力強化5 生命強化5 火耐性5 地耐性10》
「レジスト・ファイヤ!」
前衛に火耐性をつけ、更にエンチャント・ウィンドを掛けます。
魔法が弱点ではないアンデッドとしては、ミスリムを筆頭に何体かいるのですが、結局は格闘による物理ダメージの方が脅威だと判断してこのままの面子で臨みます。
迷路内は決して広くないので、一度に襲い掛かってくるのが一体ずつなのが助かります。
これが二体以上を相手取るとなると、かなり厳しい戦いになりますからね。
おっと火の吐息です。
かなり広範囲を焼き払いますが……うわあ、結構なダメージですね。
これでもレジスト・ファイヤを掛けているというのに……。
ただミスリムがかなり耐えているのが救いでしょうか。
「リペア・アンデッド!」
他の面々も即死しないだけマシですかね。
回復は効率がいい専用魔法ですし。
さ、ちゃちゃっと処理してくださいよ。
塔はまだまだ先がありますからね!
◆
《ブロンズ・トーテム
Lv42 光線10 浮遊2 回避の加護10 防御の加護10 地耐性10》
……なんですか、こいつは。
どこの民族工芸品かは知りませんが、浮かびながらレーザーを吐いてくる強敵ですよ!?
薄々と感じていましたが、この塔、生物が出てきません。
クリエイト・アンデッドの出番がないじゃないですか!
どうりで苦戦するはずです。
無機物であるがゆえに毒の吐息も効果がありませんからね、いつもの勝ちパターンが全く通用せずガチンコ勝負の連続です。
いけませんね、MPポーションだってタダじゃないんですよ?
数にも限りがあることですし、こんなことならもっと買い込んでおくべきでしたかね。
ブロンズ・トーテムはゆらゆらとこちらの攻撃を回避しながら、光線を放ってきます。
おそらく光属性のそれは、ウチの前衛たちに大ダメージを与えて私は回復にかかりきりです。
堅い浮遊砲台といったところでしょうか。
レベルの割に相性が悪くて最悪ですよ!!
それでもシャドウバインドで動きを止めて、シャドウセイバーの三連打と前衛の攻撃で沈めることができましたが……。
これと後、何回遭遇するか知れません。
なかなか骨のある試練ですね……!
ちょっと楽しくなってきましたよ?