表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幻想と召喚の絆  作者: イ尹口欠
炭鉱跡攻略編
135/151

124

 第三階層も第二階層と似たようなもので、魔法攻撃能力を持った魔物が皆無で楽勝でした。

 よってスムーズに第四階層に降りることができたのですが……。


 魔物が出現しないのでてっきりボスフロアかと思いきや、なにやら地面に大きな穴が空いていました。

 野球ができそうな広さで、底が見えないほど深く、不自然なほど巨大な穴です。

 大規模な崩落でもあったのでしょうか?


 ……そもそも、山人族の炭鉱なのに、これまで山人族と誰ひとりとして遭遇していません。

 レブナントと化した山人族の炭鉱夫とは遭遇しましたけどね。

 それ以前に、魔物の巣窟と化していますが、一体なにがあったんでしょうか。


 魔王のヒントで直接やって来てしまったので、この辺りのバックストーリーが良く分からないですね。


 考えても仕方がないので、この穴を降りることにします。


「ドラゴンウィング!」


 パーティにはグラインダーとチゼルのフライング・ドラゴンクロウ・レギオンと、ジャイアントバット・レブナント・レギオンのみにします。

 自力で飛べるのはこれだけですからね。


 空中戦になったら怖いので、属性レッサードラゴン・レギオンでパーティー枠を埋めておきます。


 では……いざ鎌倉!


「とう!」


     ◆


「っ――ドラゴンウィング!」


 ドラゴンウィングの効果時間が終わって焦りました。

 慌てて掛け直しましたが、……まだ底は見えませんねえ。


 三分ほどゆるゆると穴を降りてきているのですが……。


 まさか延々とこの状態が続くと思うと怖いですが、さすがに無限ループじゃないでしょう、多分。

 底があると信じて飛び続けます。


 そろそろ三度目の掛け直しが必要かと思っていた頃、ようやく終わりが見えてきましたよ!


 どうも霧のようなものが漂っていて、穴の終わりの向こうがどうなっているのか分かりません。

 何かあったら怖いので、ドラゴンウィングを掛け直し、突入します。



     ◆



 一面の荒涼とした大地。

 天を覆う暗雲。

 穴を抜けた先は、地底世界でした。



     ◆



 ……いえ、遠くに緑が見えますね。

 草原でしょうか。

 その草原の更に先に街のようなものが見えます。


 頭上は分厚い黒雲が覆っており、太陽などの光源は確認できません。

 地下へ潜ったはずなのに空があるというのがおかしいのですが……雲のせいでもうどこから入ってきたのか分かりませんね。


 とりあえず地上に降りて、街へ向かってみましょう。


 ミニマップで方角を確認して、と……おや、地名が表示されますね。


 ガエルミュラント南の荒野、ですか。

 多分、ガエルミュラントがあの街の名前なんでしょう。


 布陣をジャイアントバット・レブナント・レギオンを残していつも通り、合体順に編成し直します。


 さあ、新しい街に出発ですよ!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ