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幻想と召喚の絆  作者: イ尹口欠
炭鉱跡攻略編
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 大量のユニオンポイントをそのままにして、全召喚獣をヤツハカ牧場に配備してから、仮眠をとることにしました。

 伯爵位を持つヨサクや、同じく威厳スキルをもつファラオのマルキドが大量のトロールテイマー・レブナントを指揮して牧場経営に精を出しています。

 他の面々もできる作業を手伝っているので、ユニオンポイントがまたもぐんぐん上昇し始めていますよ。


 貯まったポイントはカナコさんたちが使ってもいいですし、炭鉱の近くで支配地を得られるなら、そこと転移門を繋げるのもいいですね。


 さて寝る前に次の目的地について確認しておきましょう。


 なるほど広域マップを見ると、アドリアンロット北部山嶺地帯とトロールの集落のちょうど間、メオントゥルムの真南は空白になっています。

 ここが目指すべき山人族の炭鉱があるメオントゥルム南部山岳地帯なのでしょう。


 適正レベル40ならば、今の私が少し苦戦する程度の難易度です。

 ちょうどいいですね?


 ではひとまず私は休息をとりますので、みなさん、ちゃんと働くんですよー?


     ◆


 おはようございます!

 畜舎がふたまわりほど大きくなって見違えていますね!

 これも内政が得意なヨサクとマルキドのお陰でしょうか。

 労働力もたっぷり補充したので、ヤツハカ牧場は当分の間、安泰でしょう。


 では全召喚獣を引き上げて、メオントゥルム南部山岳地帯へ向けて、出発です!


     ◆


 別にカタコンベに行かなくても良かったんじゃないですかね?

 それが今の心境です。


《ハルピュイア

 Lv35 爪8 風魔法5 呪歌8 飛行8 精神強化6》


 どうやら目的地周辺の雑魚はカタコンベ並みらしく、なかなか歯ごたえのある敵ばかりですよ!


 ハルピュイアはいわゆるハーピーという奴で、女性の体に両腕が翼、下半身が鳥になっている化け物です。

 魔法を使ってくるのでスペクターやレイスにとっては厄介な相手ですが、ウチの今のパーティなら、割りと戦える相手です。


 それにしてもカースドアーマーのミスリムという魔法に強い面子が増えたのが嬉しいですね。

 デュラハン・デュアルライダーのセルフィとフライング・ドラゴンクロウのグラインダーも魔法に弱くはないのですが、強いというわけじゃないもので。


 ハルピュイアの合唱を無視してグラインダーとミスリムが突っ込んでいきます。

 そもそも耳がない彼らにとっては、呪歌は何の意味も持ちません。


 セルフィも左腕で抱えた頭部をしっかり抱くことによって、耳をふさいでいるようです。


 そして高い精神力をもつヨサクとマドカ、タツヤも問題なく呪歌に抵抗している模様。

 普通に戦っていますね。


 問題はくらくらとその場で立ち尽くしているムラマサでしょうか。

 フジキも時折、頭を振って抵抗したり呪歌で動きを縛られたりしています。


 とはいえ八体中、六体が問題なく戦闘できるなら、そのまま続行ですね。

 ただ空を飛ぶハルピュイアに安定して攻撃を当てられるメンバーがグラインダーとマドカ、タツヤしかいないのが厳しいですね。

 ステータスを確認すると意外と精神の高いロビンを、ムラマサを外してパーティに参加させます。

 フジキとロビンはたまに呪歌に惑わされますが、半分以上は攻撃に参加することがでるようで、なんとかハルピュイアを撃退することができました。


 しかしこの山岳地帯に生息しているのは、ハルピュイアだけではありません。


《サンダーバード

 Lv35 嘴9 雷魔法8 飛行9 敏捷強化6 雷耐性6》


 厄介な相手ですね。

 恐らく雷鳥と掛けてるダジャレ幻獣なのでしょうが……なんですかこの素早さは。


「チルレイン!」


 思わず支援してしまいたくなるほど、厄介な相手です。

 しかし翼が濡れると急に動きが悪くなるので、こうなったらあとはどうにでも料理ができます。

 ハルピュイアも高空から降りてこなければ、チルレインが有効かもしれませんね。

 後で試してみましょう。


 さて問題なくサンダーバードも攻略できますが、ここには更なる厄介者が生息しています。


《スノウ・ワイバーン

 Lv35 爪7 牙7 尻尾5 毒 氷の吐息5 飛行5 氷耐性5》


 以前のボスが雑魚として登場する……ゲームとしては定番の光景ですね。

 なんとなく自分が強くなった気がして感慨深いのですが、そんなことより厄介な強さは相変わらずですね。


 巨大な身体にも関わらずどこから攻撃しても爪、牙、尻尾が迎撃してくるうえに、氷の吐息まであります。

 まあ物理ダメージはスペクター組には無効なわけですが、それでも質量差から吹き飛ばされたり体勢を崩されたりするのが厄介です。


 そしてこいつ、水耐性を持っていないにも関わらずチルレインの効きがかなり悪いというか、ほとんど効果を発揮していないように思えます。

 寒さで動きを悪くする魔法なので、氷耐性があれば十分だということでしょう。


「ペリッシュ!」


 しかし動きを悪くする魔法は、何もチルレインだけではありません。

 この手のいやらしい魔法は闇魔法の得意とするところです。


 衰弱の魔法でやはり動きが鈍ったところを、翼から集中攻撃して地上に叩き落とし、全員でボコボコにしてやりました。


 うん、私たちも強くなりましたね。


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