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幻想と召喚の絆  作者: イ尹口欠
アンデッド村開拓記編
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 おはようございます!

 すっかり夜型生活になっていますが、私は今日も元気です。


 さてさて、村の中の様子を見て回りましょうかね。

 おや移民組が準備を万端、整えていますね。

 どうやらジャイアントビーも何体か連れて行くつもりのようです。


 ヤツハカ村とヤツハカ城では蜂蜜を特産物にするつもりなのでしょう。

 北西部と同様、北東部も森のある土地柄ですから、花の蜜も取れるでしょうしね。


 さて、村は……順調に整備されているようです。

 蜂蜜屋が増築されていますね、建築大臣の指示でしょうか。


 おっと入り口からドラゴンインファントと狩りセットを持ったスケルトンが帰ってきました。

 どうやら狩りをしてきたようですが、その手には何も持っていません。


 ……あ、現地でドラゴンインファントの食事にしたんですかね。


 そういえばここでは蜂蜜くらいしか生産されていませんしね。

 食料が必要なのはドラゴンインファントとジャイアントビーだけですし。


 それを考えると、この広大な畑がやっぱりよく分かりません。

 農具があるからとりあえず作ってみた、とかそんなノリなのかもしれませんね。


 もしくは今後の交易を見越して、特産物となる野菜などを栽培するのでしょうか?


 そう考えると、森人族の里とは早めに交流しておくと良いかもしれませんね。

 メオントゥルムは街の規模が大きすぎてちょっといま交流を持つのは怖いですし、特産物が蜂蜜だけじゃ……おや、そういえばジャイアントビーって巨大ですよね。


 どのくらいの量の蜂蜜が採れるんでしょうか。


 もしかして結構、大量だったり?


 意外と需要を満たせたりするんですかねえ。


 ま、その辺はおいおいでいいでしょう。

 少なくとも今は南東部の支配を考えるのが先です。


 いやその前に住人の移動がありましたね。

 さて、準備の方はどうなっているのでしょうか。


     ◆


 結構な大所帯ですねえ。

 というかドラゴンインファントを全部連れていくっていうのは、どういう意図でしょう?


 ヤツハカ村に残すのはゴースト三体、ゾンビとスケルトンが四体ずつ、そして農具が全部。

 あと三体のグリズリー・レブナントだけ?


 ああ、蜂蜜と畑だけ残す感じですかね。


 他の道具類や建築大臣、ゴースト、ゾンビ、スケルトンを一体ずつとドラゴンインファントを全て城に移動させる、と。

 分かりやすいといえば分かりやすいですね。


 住人はそれでいいとして、私の召喚獣はどうでしょう。


 スケルトン・スミスとスケルトン・ウッドクラフターは城へ移動させるようですね。

 木工道具も城へ移動するし、炉を作るなら城の方でしょうし。


 それ以外はこの村に駐屯するようです。

 戦力的にはロードのいる城の方が充実しているので、村の防備に回るということでしょうね。


 あとやはりジャイアントビーの何体かが一緒に来るようです。

 大事そうにおくるみに包まれた蜂の子は次の女王かな?

 新しい巣を作って、蜂蜜が量産できるといいですね。


 よし、ならば移動しましょう。


     ◆


 いやちょっと大変でしたよ、移住。


 何が大変って護衛対象が多すぎることですね。

 ドラゴンインファントを全て移動させたのは、ある程度自力で戦えるからのようです。


 ドラゴンインファントとジャイアントビーがいなければ、道中で住人に被害が出てえいたかもしれません。


 まあウチの精鋭たちもいるので、なんとかなりましたが……やはり察知系の能力が必要ですね。

 何かで補えればいいのですが……。


 なにはともあれ、城に着きました。

 やはり全召喚獣を配備して、一時間ほど休憩にします。

 まあヨサクは住人に指示をだすので休憩にはならないのですが……。


 しかし城の方は防備が整っていていいですね。


 ロードが一体、ナイトが二十四体、ソーサラーが八体、ヒーラーが八体、アーチャーが十四体ですからね。


 お、早速スケルトン・ウッドクラフターが廃城の修理に取り掛かり始めましたよ。

 この廃城もアンデッドらしくて趣があったのですが、体裁を整えるのも悪くありません。

 存分にやってください。


 というか判断はヨサクに任せますので、好きにどうぞ。


 またヤツハカ城の外に面した一角では、ジャイアントビーの巣作りが始まっていました。

 正直、蜂蜜ならヤツハカ村に沢山あるのでここで同じことをされてもなーという気もなくはないのですが、周囲の山々は手付かずなので利用できるものは利用すべきでしょう。


 さて私は道中で狩ったグリズリーをやはりレブナント化していきます。

 今回は五体ですよ!


「クリエイト・アンデッド!」


 四体の熊を城に配備し、ふとグリズリーの習性を思い出します。


 ……そういえば、グリズリーってブラインドされても嗅覚と聴覚で結構的確に戦ってましたよね?


 それは初戦の記憶。


 ……そういえばアニマルテイマーは感知能力に優れた動物を索敵に用いているのではないでしたっけか?


 試しに五体目のグリズリー・レブナントを索敵要員にパーティに入れておくことにしました。


 六体が精鋭なら、一体くらい索敵専門の枠があってもいいでしょう。

 パーティから外さない限りリジェネレイト・アンデッドで蘇りますし、ボス戦では遠慮なく外せばいいんですよ。


 よし、この方針で行きましょう!


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