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入学式の日

 高知県立四万十西中学校。


 宿毛市平田町の工業団地から南東側の山を削り、広く造成されている所に設立している。

 高齢化と若者の田舎離れなどの人口の減少で、近隣の町や村の児童の人口も減っており、各地の学校を廃校し、統合された学校で、小学校も併設されている。


 四万十市の教育委員会が中心に働きかけて設立したので、四万十の名前が付いたのだが、立地の良い場所が宿毛市で、そこしか無かったので、少しややこしい。


 学校から遠方の生徒は、スクールバスか、一般のバス、もしくは『くろしお鉄道』で『四万十西小中学校前駅(旧・工業団地駅)』まで鉄道を使い、駅から徒歩で登校している。


 生徒数は、各学年が50名前後で、全校生徒が150人くらいになり、クラスはAとBで、全部で6クラスある。クラス分けは、毎年パソコンで、無作為ランダムに分けられるらしい。


 今日は4月7日の入学式、生徒と保護者は中学校の体育館に集まっている。

 一条司は、教職員の席に座っている。在校生や、新入生を見回して、

(先生、体育館の二階の窓の所にいますね。魔法使い適性を持った生徒、見つけてくださいよ~)

 そう願って、目付きの悪い白いペルシャ猫の方をチラッと見ていた。


 入学式は、事前に練習されていたので、滞り無くスムーズに終了した。

 小学校からエスカレート式に進学するので、練習も簡単だろう。

 体育館からゾロゾロと生徒や保護者、来賓の人たち、教職員が出て来る。


 一条司は、1年B組の担任に就いている。

 入学式が済んで、明日からの授業のために、教科書を配らないといけない。

 種類も数も多いので、朝早くから教室へと、全部運んだと思ったのだが、まだ運んでいない教科書があった。

 副担任の濱田真矢はまだまや先生に、先に教室へ行って、生徒に教科書を配ったり、自己紹介とか、色々やっていてもらうように依頼すると、すぐさま教科書を取りに行った。


 濱田真矢は、この中学校に就任して、1年になっている。

 去年は3年生の担任として、ものすごく頑張っていた。

 そして、3年生が卒業して、親しくしていた生徒たちがいなくなり、寂しくなったと同時に、やる気が少々燃え尽きていた。

 それを見かねた校長先生や、教頭先生とかの薦めで、今年は落ち着いた方が良いと、担任は外されたのだが、教師の人数も少ない事から、副担任に就いたのだった。


書かれている住所は、本物です。

四万十西小中学校駅及び、四万十西中学校は、架空の物です。

住所の所に行ったら、山になってます。

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