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プロローグ

 高知県を舞台にした魔法物の学園ファンタジーをひらめいたので、文章にした次第であります。

「雲ひとつ無いですね。先生」

「に゛」

 軽トラックには、20代後半の青年『一条 司(いちじょう つかさ)』と、助手席には目つきの悪い真っ白なペルシャ猫『アルジャーノ・ノイ』を乗せて、高知県にある七子峠ななことうげを軽快に走っている。


「こんなに時間がかかるとは、思いませんでしたよ」

「ぎにゃ」

「疲れましたね~。でも、先生が桂浜かつらはま見たいって言ったから、高知市で高速降りたんですよ?」

「に゛に゛」

「あ~~でも、坂本龍馬を見られて良かったですよね~」


「ぎにゃにゃ」

「峠は、カーブが多いですよね~」

「ぎにゃ~~あ~う゛」

「ええっ!!!具合悪くなったんですか!? ちょっと待ってくださいね、今停めますから!」

 道の脇に、車が何台か停められる場所を見つけたので、急いで軽トラックを停めて、助手席のドアを開けると、ペルシャ猫が飛び出して、雨水を流す側溝へと向かう。


「カッ、カッ、ウボァー!!!」


 ペルシャ猫は、体の中の物を盛大に嘔吐している。

「あ~香川県で食べた讃岐さぬきうどんが。というか、見てて私も気持ち悪くなってきました・・」

「よ、良かったですね先生・・・毛玉も一緒に出てきてますよ~、うっ、オロロロロロロロ・・・!」

「ぎにゃ、に゛、カッ、ウボァー!」

 青年と猫は、お互いの物を見ながら、つられて同じ事をするのであった。

 ・・・・・・。


「ううっ・・・ようやく落ち着きましたね」

「に゛~~」

「すいません先生。先生に車酔いの予防魔法をかけるの忘れてました。魔法をかけてから、水分補給と、何か軽い物を取りましょう」

「に゛」

「私のリムジンでは、先生に満足してもらう事が出来ませんでしたね」

「ぎにゃ、んにゃー!」

「はは、リムジン違う、ですか・・・」


 多少のトラブルは、あったものの、最後の清流と呼ばれる『四万十川しまんとがわ』の流れる町、『四万十市しまんとし』に到着。

 各種手続き、諸々、教職員住宅への入居を完了して、いよいよ中学校の教師として就任だ。

「先生。入学式って、私は学生じゃないんですけど、緊張というか、不安というか、ワクワクしますね」

「に゛」

「魔法使いになれる適性を持った子供がいてくれると良いのですけど」

「に゛」

「先生、一緒に手伝ってくれますよね?」

「ぎにゃ~!」

「まかせとけ!、ですか。頼りになります先生!」

「に゛」


 魔法使いになれる適性を持った子供に会える事を期待し、希望に胸踊らせる『一条 司』であった。

先に連載中の小説と平行で作っていけたらな~とか、思ってます。

2017年3月12日、主人公の名前を修正しました。

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