第1章 第13話 目覚めと眠り
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「ユウト君大丈夫ですか?」
「あ、ああ。大丈夫だ」
一体どうしたんだ俺は。
たしか、青色のスライムにヘッドジャンプをくらってそれから。
「なあ、ユキナ。俺もしかして、最弱と名高いスライムにやられそうになってたか?」
ユキナに聞いてみる。おそらく、とてもカッコ悪い姿をさらしてしまったに違いない。
「はい、最弱と名高いスライムにユウトさんはやられそうになっていましたよ……ふ、ふふ」
そう言いながら、ユキナは笑いを堪えるためか手で口を覆っていた。
とりあえず、笑いをこらえているユキナをほっとおいて、上体を起こしながらまわりを確認する。
どうやら、食堂の中のようだ。
おそらく、倒れた俺をユキナが運んでくれたのだろう。
さらにまわりを見渡してみると、俺の横のテーブルの上になんかいた。
「きゅい!」
おはよう!見たいな感覚で俺を死の縁まで追いやったスライムそこにはいた。
「お前、何故にいるし」
言葉が通じるわけがないと思うが突っ込んでみた。
「きゅい、きゅいいい~」
うん、なにいっているかわからん。
「ユウト君、その子はね。普通のスライムと違うみたいなの、それにそのスライムユウト君にすごいなついてるみたいよ。」
なついていると言われても困る。
「きゅい、きゅい」
テーブルの上から見事なジャンプを披露しながらスライムが俺の胸に飛び込んでくる。
「あ、冷たくて気持ちい。じゃなくて、お前一体なんなんだ?」
「きゅ、きゅ」
なんとなく気になったので、スライムに質問をしてみると、触手でぺシぺシと叩いてきた。
「なんだ、なんだ」
「きゅ、きゅい」
今度は体をすりすりしてきた。
「まあ、いいか。可愛いし」
と、言いながらスライムの体を撫でる。
「きゅ、きゅく」
どうやら嬉しいみたいだ。
ピロン~
謎の音が頭の中でなる。
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ユニークテイマーのスキルを会得しました
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ん?なんだ。
ユニークテイマー?というかこのこれはなんだ。
ユキナなら、知っているかも知れない。聞いてみよう。
「おーい、ユキナ」
「うん、どうしたのユウト君?」
「えっと、今さっき頭の中に不思議な声が聞こえてきたんだがなにかわかるか?」
「うん。それはね、世界の声だよユウト君」
「世界の声?なんだそれは」
少し困った顔をしながら
「え~とね、簡単に言うとスキルやレベルアップとかをすると聞こえるアナウンスだよ」
「そうなのか、ありがとう」
「別にいいよユウト君」
「そうだ、体育館に向かうか?」
今更ながらに本来の目的を聞いてみる。
「そうだな~、今日はもう暗いし明日にしようか」
どうやら、俺が寝ているうちに1日ほどたっていたようだ。
「そうだな」
「じゃ、私は見張りをしているからユウト君は寝てていいよ。まだ、目覚めたっばかりだしね」
「お言葉に甘えさせてもらうよ。おやすみユキナ」
「おやすみ」
ユキナが出入り口に向かっていく後ろ姿を見ながら俺は眠りについた。




