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うらぎり

作者: 看話

昨日まで、無二の仲間だった人たちと闘うんだ


ひとつをとるならひとつをすてる


そんな簡単にいわないで

洗脳されたわたしは胸の痛みに耐えかねて泣くんだけど

昨日やうやく私は気づいたんだ、というより自覚し認めたよ

ぜんぶ、うまくできた洗脳だって

仲間、とか

みんなみんな、閉じた大きな卵の殻のなかのできごとだったんだよ

でもね、ってわたしは泣きながら訴える

でもね、それでもほんとうに楽しかったでしょう?くるしいことも、仲間、がいたから超えられたんでしょう?

あれだって、真実でしょう?


そうだよ真実だし良い思い出だよ

でも、それでも

闘わなきゃ

殻の外に世界があるから

自由を手に入れなきゃ

もっと大切なもの、なくすから

殻のなかのものぜんぶ、裏切るの


まだだれも気づいていない夜中3時

私の裏切りに思いもよらずみんな微笑みかける

そうだよ、

ごめん

なんて言わないから

じゃあね

私のことを思うなら逃がして

わたしの、大切な、仲間たち

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