第壱夜
ただいまの時刻朝の六時半。
ジリリリリリー
うるさい目ざましの音とともに、眠たい目をこすりながら起き上がる。
「おはよーー双子座!」
耳元で女の甲高い声が響く。
「あーおはようふたご座・・。」
俺たちの名はふたご座・・・二人で一人。あの時以来俺の目の前ではしゃぐ俺の幻覚は、日に日に見え方がしっかりしてきている。
俺たちはその日から力が身についた。
そう・・・ナンバーから地球・・・宇宙を守る、SSFに引き取られて。
俺たちはふたご座の力を手にしたため、こうなってしまったのだと言っていた。目の下にマークが出てきた。それは時期に星座の力のあかしと呼ばれ、左目の下あたりにできるも名が多い。
何でもよかった。
ただ住んで食事に困らないところに行きたいと思っていた。そのため、連れ去られることに抵抗感はなかった。
んで、改めて自己紹介をしよう。
俺の名は双子座。漢字で書く。そして幻覚の女は、ひらがなでふたご座。
俺たちはお互いを双子なんだと自負し、兄の俺と妹のふたご座仲良くやっている。
なぜこんな変な呼び名で言い合っているのか。それは、ここのおきてだからだ。