↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/7

1話 出会い

どうもえんぴつ君です。今日から夢魂悪託という作品を始めさせて頂きます。よろしくお願いします。これから3話プロローグです。

雨の強いある日の夜の事──


俺、蘭童はある路地裏を彷徨っていた。

職無しのホームレスで食べ物を探していた。

昔、両親から家を追い出されそれから約10年。現在15歳にして餓死の危機というわけだ。

そんな時に僕はある段ボール箱を見つけた。



「もしかしたら何か入ってるかもしれねえ!」



俺は段ボールの中を覗いた。

すると、中には小さいカンガルー? みたいな形をした怪物が入っていた。



「うわぁ! びっくりした」



俺が慌てて立ち去ろうとしたその時…



「お前、誰だ?」



段ボールの中のカンガルーが喋り始めた。



「しゃ、しゃ、喋った! 動物が!」



俺は動揺した。喋る動物は普通に見たことがない、訳では無い。

説明が遅れたので簡単に説明すると、この世界には夢魂と呼ばれる怪物が当たり前のようにいる。

夢魂というのは人の夢、例えばスーパーヒーローになる夢、鳥になる夢、などの人が夜に見た夢がある形で具現化した怪物。

スーパーヒーローの夢だったらヒーロースーツを纏った仮名 ヒーローの夢魂とか、鳥になる夢だったら鶴の形をした鶴の夢魂とか。

ただ夢魂はある程度、強力な個体じゃないと喋らないらしい。

つまり、このカンガルーの夢魂はクソ強い夢魂ということになる。俺の人生の終焉が幕を開けようとしていた。



「おい! もう一回聞くぞ! お前は誰だ!」



これは話を聞いたほうがよさそうだ。



「ら、蘭童」



「名前は?」



「名前は…分からない」



「名前が分からない? どういう事だ?」



「俺は5歳で家を捨てられてるんだけど、名前とかの記憶が綺麗さっぱり無いんだよね」



「それは、嫌なことを聞いてしまったな。ごめん」



「いや大丈夫です! あんま気にしてないんで!」



「なら良いんだが」



あれ、こいつ以外と話しが通じる?



「じゃあお前はこんな町外れの路地裏で何をしていたんだ?」



「食い物探してたんだよ。もうまる2日何も食べてないからな。原減って死にそうだよ」



「実は、俺も飯を探していたんだ」



「ん? 飯?」



「安心しろ! 人間を食うほど気持ち悪い趣味は持っていない」



「なら良いんだけど」



※夢魂にはたまに人を食べる夢魂がいます。



「てか、お前は夢魂なんだろ? 何の夢魂何だ?」



「俺か? 俺の名前は時間の夢魂。超極級夢魂の一体だ」



「え? 超極級? 明らかにヤバそうなネーミングだけど? 夢魂に階級みたいなのあるの?」



「あぁ。知らなかったのか。じゃあ説明しよう蘭童」



「お願いします!」



本当に話通じるタイプの夢魂じゃね? 始めて見た。



「まず夢魂には強さを基準にした階級がある」



一、低級 一般人の包丁などで倒せる程度のいわば雑魚夢魂。


二、中級 低級より少し厄介だがそこまで危険ではない部類の夢魂。


三、上級 低級や中級と違い夢魂に合わせた特殊な能力を持っている夢魂。その中で一番弱い部類の夢魂。


四、超級 特殊能力に上級よりも明らかに高い殺傷能力が認められた場合にランク付けされる部類。


五、極級 地震や火災なみに人類に被害を及ぼす強さを認められた夢魂がランク付けされる部類。


六、超極級 他の階級の夢魂よりも格段に強く、世界を崩壊させる可能性のある夢魂。世界に約5体いる。



「という感じだ。分かった?」



「はい。わかりました。ご説明ありがとうございます」



「急に言葉遣いが丁寧になってないか?」



「元からです!」



オイオイオイオイ! 嘘だろ! 今の説明からして俺は今、ちょーうヤバい夢魂と鉢合わせちゃったって事だよな! 終わったじゃん俺の人生! ん? てか待てよ?



「ところで時間の夢魂さんはそんな強いのになぜ食べ物に困っておられるのでしょうか?」



「俺はある家と契約を結び、悪託と呼ばれる儀式を繰り返して生きてきたのだが…」



「はい」



「その家の嫡男が俺との悪託を拒否させてな。契約が破られたことで俺はその家から追放されてしまったんだ」



「復讐しなかったんですか?」


人間と悪託? なんだそれ? まあいいか。てか、人間と暮らしている夢魂っているんだな。



「そんな野蛮な真似事をするか。そんな事をしたら愚かなあの家の人間と同じだろ」



「それは寛大な心を持っていますね」



「お前は寛大じゃないと言っているような言い回しだな?」



「俺は今まで生きる為なら盗みだってやってきました。貴方と違って俺は生きる為なら手段を選ばない愚かで醜い人間なんです。これも天罰でしょうね。俺は後2週間ぐらいしたら飢え死にです。もうすぐ俺の人生は終わるんですよ」



「お前は死にたいのか? 蘭童?」



「死にたくないに決まっているでしょ! でも、もう無理ですよ。こんなろくに当てもない人間が生きていけるほど世の中よくありません! この10年だって運がよかっただけですよ!」



「そうか? お前は死にたくないのか?」



「はい」



「実を言うと私も超極級夢魂とは言え食べ物がなければ死んでしまう。そこで私に考えがある」



「考え、ですか?」



「蘭童! 俺と悪託を結べ!」



「悪託?」



「悪託とは人間と夢魂が結んだ一生を共にするいわば契約だ!」



「今契約して何の意味が? もうすぐに飢え死にするんですよ? 俺?」



「悪託を結んだ人間には夢魂狩りのライセンスが発行される。いわば職に就くための資格だ! その資格を取って夢魂狩り日本支部の本部に入れるようになれば職が手に入り、飯も手に入る!」



「ちょっと待ってください! 夢魂狩りって危険な夢魂から人々を守るために活動するいわば賞金稼ぎみたいな仕事でしょう! 命をかけて危険に対峙しないといけない超危険な職業じゃないですか!」



「あぁ。そうだ。だからお前が決めろ! 俺と悪託を結び夢魂狩りで食いつなぐか! このまま一生路地裏で不衛生な飯を食らうか! お前はどっちを選ぶ!」



そんな事言われても急すぎる! 今すぐに命をかけられる勇気は俺にはない! だけどこのままだと死ぬのは事実だし〜 あーどーすればいいんだ!


この時の俺はまだ分からなかった。こんなタイミングで…

夢魂に襲われるなんて!



「グワァー!」



「蘭童! 上を見ろ!」



「え、上」



「逃げろ! 蘭童!」



「ハッ!」



「クソッ!」



しまった! 死ぬ…こんなとこで無様に…



(しまった! まさかこの私が夢魂の襲撃を予期できないとは! 不覚だ! 今の私では蘭童を守りつつ夢魂を倒すのには体力が足りな過ぎる! どうすれば!)



あぁ、終わりだ。



「ピャァー!」



ジャキン!

刀の綺麗な切断音と共に俺が目にしたのは…



「おい、坊主。大丈夫か? そこの夢魂は何だ?」



俺を助ける為に夢魂を殺した夢魂狩りの姿だった。

この夢魂狩りは何者か?時間の夢魂と蘭童の悪託はどうなるのか?次回をお楽しみに!

明日も最新話が出るから見てね〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。