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その39

 この頃、自分の思考が変。


 どうしても、あいつの事を考えてしまう。声とか、言葉とか、頭を撫でられたときの感触とか、思い出しては一人で、焦ったり照れたり……。

 あはは……私がこんな状態になるなんて、思ってもみなかった。


 会った時に、こうしよう、ああしようと考えていても、彼の近くに座ったら、考えてた事なんてどっかに飛んで、何も出来なくなってしまう。はぁ~。


 どうしたら良いのかわからない……彼が私の誘いを断らないのが救いだった。


 今日は、2人揃って大学の授業が午後まで詰まっていて、公園に来るのがいつもより遅くなっていた。


 さっきから、色々話しかけているのだけど、返事が無い。


 今日は喋ってくれないのだろうか?

 疲れてるのかな? 体調悪いのかな? 心配になる。


 自然と彼のおでこに手をおいた。


 少し冷たかった私の手が、彼のおでこの熱で少し暖かくなる。ほんの一瞬の出来事だったのだけど、凄い幸せを感じた。


「熱は無いね」


 彼は、はっとしたように、私から離れる。


 私の心がグサリと痛んだ。うわ! 嫌がられてしまった。


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