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その37
自分で色々不安があったのだけど、ちゃんと彼に話しが出来た。
今日だけ椿への想いの為に泣こう。ちゃんと明日から、彼だけを見れるように。
彼に抱きついて泣きながらそう思った。
次の日から、大学がある日は、私から誘ってだいたい授業が終わった後に、彼と公園で話しをしていた。けど、どうしても彼には気持ちは言えなくて……。
一緒に居るだけで満足してしまう私は、話す話題にも困ってしまって、椿の話しを聞いてもらっていた。
そういう事で、話題が椿の話しが中心で、たぶん彼はまだ私が椿の事を好きだと思っているはず……椿の事は、まあ、好きなままだけど、もう意味は違っていると思う。
はぁ~自分の意気地のなさが泣ける。怖いのだ。
自業自得ってこの事なんだろうな。
彼は私の誘いを何か理由が無ければ断らないし、話しは聞いてくれる。
でも、一緒にいても彼は何となく上の空な時があったり、私といても楽しそうじゃ無い……そんな気がする。
たまに辛そうな顔をするは気のせいと思いたい。
今のまま、友達のままで良いから、ず~と傍にいたい。私はそう願った。