24/41
その24
今日は疲れた。
ベットの上に仰向けに寝て、天井に手を伸ばす。
自分の手を見ながら思った。
もう頭撫でるの無理だな……。
ただ、切なかった。撫でるんじゃなかったな~。いや、ほんと。
側にいるのが少し辛くなりそうだ。
そして、どうしても彼女の言葉が胸に刺さった。
俺はMなのでしょうか? どんな事言われても好きなまま。
この先、何かある可能性なんて無いのに……。
少しでも力になりたい。そう思うのはほんとで、うん。でもね……はぁ~。
何が出来るんだろうか?
たぶんこれから傷つくであろう彼女に俺は何が出来るかな……。
俺の思考を中断するようにメールの着信音がした。
『さっきはごめん』
素っ気ない彼女からの謝罪の言葉、彼女らしいな。
『気にするな』
俺は素直に返事を送った。