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その19

 ほんと少しずつだけど、椿が私から離れているのを感じていた。

 最初の切っ掛けはバイトを始めた事だと思う。


 私はその事を見ないように、気付かないようにしていた。でも、一緒にお昼を食べていたとき現実を見せられた。


 彼女の雰囲気が少し変わって、真剣な声で言う。


「なぎさ。ちょっと良い?」

「うん」

「何か良いな~って思う人が出来た」

「え! た、田崎君?」

「うん」


 椿が可愛く笑った。どう反応していいかわからない、私は上手く心がついていかなかった。


 そう、2人で行動するようになったからって、私を好きになるわけないのだ……。


 私は何を期待してたんだろう?



 それから、椿はその男との事を私へ良く話すようになった。

 そして、順調に仲が進展しているようだった。私が何となく苦し紛れに言ったアドバイスも上手くいってる要因の一つだったりして……自分の首を自分で絞めてるな。はぁ~。


 1人でいるのが嫌で、私からあいつへ会おうと言う回数が増えていった。

 他の友達もいるのだけど、椿への気持ちを知っているのは彼だけだし……。


 どうしても、頼ってしまう自分がいた。


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