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その13

 椿が私の胸の中で泣いた次の日、大学で椿と会うと、私は椿の顔をまともに見れなくて、うまく話せず困った。少しぎくしゃくしたまま、2人で黙って教室に向かう。


 教室に入ると、ちょうど2つ空いている席があったので、そこに並んで座った。

 昨日までなら違う席を探してたんだよね。どうしても、違和感を感じてしまう。

 授業が始まると、私は気にしないようにする為に授業へ集中した。


 授業中、少し気になって、隣に座っている椿をそっと見たら、泣きすぎて目が腫れていた。


 昨日、私と別れたあとも泣いてたんだろうな……。


 何となく椿の目線を追うと、あいつが座っていた。


 どうしようもなく寂しかった。

 2人に戻れて嬉しいはずなのに、椿を独占できるのに……。


 それから、私は少し嬉しくて、少し寂しい2人っきりの時を過ごした。


 大学生活が始まったばかりの状態に戻っただけ、そう思うようにする。



 その後、彼は、いつかの授業で一緒のグループになった事がある、確か進藤君と工藤さんと一緒に居る事が多く見かけるようになった。


 私たちは大学内ですれ違っても声もかけない……椿は凄い目で工藤さんを見てたけど……。


 3人で一緒に行動してたのがウソみたいだった。



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