表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/41

その11

 椿が告白するかもと宣言してから数日が経っていた。


 椿から会いたいとメールが来る。待ち合わせの場所に付くと、別れる前はあんなに笑顔だった椿が泣きそうな顔で私の前に立っていた。


 別れる前の雰囲気が、少しいつもと違うような気がしていたのだけど……。

 すべてが変わった事を……私が恐れていた事が現実になったのを感じた。


 もう明日からは仲の良い3人グループは無いのだな……。


「あはは、ふられちゃったよ」

「うん」

「何がダメだったんだろ」

「うん」

「……あの」

「もう何も言わなくていいから」


 私はそう言うと椿を優しく抱きしめた。

 軽く頭を撫でて、背中をポンポンと優しく叩く。

 ず~とここまで我慢していたのだろうなきっと、椿が私の胸の中で泣いていた。


 これが私の望んだ事なのかな? 2人っきりに戻りたいと少しでも思った罰でしょうか?


 私は幸福と不幸を同時に感じる体験をした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ