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第91話 NGな話題

【神戸ハーバーランド】


海に向かって目を瞑り、心の中で合掌して、阪神淡路大震災で亡くなった方々に祈りを捧げている悠斗と真彩。


悠斗「一九九五年かー……」


真彩「アメリカ同時多発テロ、東日本大震災、ロシアのウクライナ侵攻、モロッコ地震、ハマスとイスラエルの戦争……世の中、地獄だらけだね……」




【動いている電車の中】


JR神戸線の、混雑している電車の中。


ドア付近に立っている悠斗と真彩。


悠斗、真彩の腰に片手を当て、真彩を囲う様に立っている。


真彩(心の声)「そう言えば、昔から悠斗、痴漢とか男性が私と接触しない様に、いつもこうやって守ってくれてたなぁ……優しっ……」

   

真彩、微笑みながら悠斗を見上げる。


すると悠斗、優しい眼差しで、微笑みながら真彩を見詰める。


真彩(心の中)「男前に見詰められると、恥ずかしいんですけど……」


真彩、悠斗の腰に手を回し、抱き着く。




【大阪駅・構内】


大阪駅・大阪ステーションシティは、大勢の人達が行き交っている。


新型コロナウィルス感染症の位置づけが、二〇二三年五月八日から五類感染症になり、マスクを外す人が多くなった。


海外からの観光客も増えたが、マスクをしている外国人は滅多にいない。


悠斗、真彩とはぐれない様に、手を繋ぐ。


悠斗「人多いけど、頭、大丈夫か?」


真彩「うん、大丈夫」


悠斗「痛くなりそうだったら、早めに言えよ。おんぶしてやっから……」


真彩「うん、有難う。でも、流石におんぶは恥ずかしいよ」

と、笑う真彩。


悠斗「そうか? 俺は全然、恥ずかしくないけどな」

   

悠斗の言葉に真彩、微笑む。




【HERBIS PLAZA ENT】


大阪駅前にあるこの建物は、高級店ばかり入っているので、中村家で食事する以外は、真彩はあまり行く事がなかった。


しかし、悠斗に行こうと言われ、ウィンドーショッピングを楽しむ悠斗と真彩。



欧米系と日本人のハーフであろう、スタイルが良くて綺麗な女性が、悠斗と真彩の横を通り過ぎる。

   

悠斗、振り向き、その女性を見る。


悠斗「綺麗な人だな。何か、モデルさんみたいだな」

  

悠斗、その女性に見入っている。


真彩「あぁ、あの人、モデルさんだよ。雑誌で見た事ある。やっぱ、見惚れちゃうね」

と言って、真彩、悠斗の顔を見る。


悠斗「はぁー、やっぱりモデルさんは違うよなぁー。オーラがあるし……」


真彩「だね。欧米とのハーフの人は綺麗な人が多いし……羨ましいよ。そう言えば、悠斗の元カノさんもあんな感じで綺麗だったね!」


悠斗「えっ?……」


真彩「悠斗、やっぱり欧米系の女性、好きなんだね」


悠斗「……」


真彩「ほらっ、駅の構内で綺麗な白人女性と、悠斗、ハグしてたジャン。優衣ちゃんがアメリカの女優さんに似てるって言ってた。えーっと……若い時のメグ・ライアンさん……じゃなくて、えーっと、ジョ……あぁ、ジョディ・ーフォスターさんだ! 綺麗だし、とってもキュートだよね」


悠斗「……」

悠斗、黙ったまま、表情が曇る。


真彩「やっぱり悠斗って、綺麗な白人女性に魅かれるんだね。気持ち分かるわ。ホント、綺麗な人多いもんね。でも、日本人の彼女さん達も皆んな綺麗だったよね。やっぱ悠斗はメンクイだよね。なのに何で私なんかを好いてくれるのか、分かんないわ……」


真彩、独り言を言ってるかの様に、ブツブツ言っている。

   

すると悠斗、真顔で真彩の顔を見る。


悠斗「なぁ、また俺に喧嘩売ってる? 何で俺の元カノの話題、出す?!」

   

悠斗、真彩の言葉に腹を立てている。


真彩、悠斗の言葉に、

真彩「えっ?」

と、キョトンとした顔の真彩。


悠斗「何か、スッゲー嫌な気分」


真彩「えっ? 何で? 私、気に障る様な事、言った?」


悠斗「お前なぁー、ホントにもう。元カノの事とか言うか? 普通」


真彩「あぁ、そういう事か。でも、良い思い出でしょ?」


悠斗「あのなぁー、元カノ、元カレの話題って、お互い、良い気はしないだろ? 嫌な気分になるだろ? 過去の事でも、絶対、嫉妬するし……」


真彩「あぁ、そっか。なんも考えてなかった、ゴメン。でも、悠斗の元カノさん達、ホント、みんな綺麗だったから……羨ましくって……」


悠斗「あのなぁー、逆に、俺が真彩の元カレの事、聞きたいと思うか?」


真彩「えぇ?……聞かれたら答えるけど?」


悠斗「俺、絶対、聞きたくないもん。めちゃめちゃ嫉妬するもん。存在、消したくなるもん」


真彩「あぁ、そっか……分かったよ。じゃあ、元カノ、元カレの話題はNGという事で!」


悠斗「当たり前だろ?!」

と、悠斗、上から目線で言う。


すると、しばらくして悠斗が、笑顔で真彩の方を見て、

悠斗「でもさー、さっきの人より真彩の方がオーラがあって、断然、魅力的で綺麗だもんね。ふふっ……」

と、悠斗、嬉しそうに言う。


真彩「えぇ? 何その嫌味」


悠斗「えっ? 嫌味なんかじゃないよ?! 本当に真彩の方が断然、魅力的だし、可愛いし」

と言って、悠斗、ニコニコしている。

  

真彩、悠斗の言葉に顔が引き攣る。


真彩「うーん、じゃあ、悠斗は目が悪いんだね」


悠斗「んん?」


悠斗、キョトンとする。


真彩(心の声)「どんだけ私に惚れとるねん! (笑)」

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