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第45話 杉山の驚き・リモート会議

【ハーモニー社・駐輪場】


朝、ハーモニー社・駐輪場にて、バイクのエンジンを止め、ヘルメットを外し、髪の毛を整える真彩。   

 

真彩が止めた場所の近くには、大型バイクから降りて建物に向かう杉山がいる。


杉山、真彩だと気付くと、真彩の所に駆け寄る。


杉山「おはようございます! 社長って、バイク通勤だったんですか? ホンダですか」  

  

真彩「おはようございます。時々乗ってあげないとバッテリー上がるからね。杉山さんは、カワサキですか?」


杉山「はい。山走るのに良いので……」


真彩と杉山、一緒に、建物入口に向かって歩き出す。


杉山「今、実家から通ってるんですけど、山の上なんで……」


真彩「あぁ、ご実家が被災された時、大変でしたね……」


杉山「えっ? 何で知ってるんですか? 俺の実家が被災した事。誰にも言ってないのに……」

と、驚いた顔で言う杉山。


真彩「さぁ、何ででしょうね?」

と言うと、真彩、微笑む。


杉山「?……」


真彩「確か……杉山さんは彼女さんとハワイに旅行中でしたね?」

  

杉山、真彩の言葉にドキッとする。


杉山「えっ? 何でその事、知ってるんですか?」


杉山、驚いて真彩の顔を見る。


すると、

真彩「お母様が仰ってましたから……」

と言う真彩。


杉山「えっ???」

   

杉山、狐につままれたかの様な感覚になり、頭が混乱している。




【ハーモニー社・社長室】


社長室では、沢山の声が飛び交っている。

各店舗の店長達とリモート会議中だ。


真彩のPC画面には、沢山のカフェ店長達の顔が映っている。

色々なアイディアを出し合い、意見を言い合っている。


真彩「あぁ、それ良いですね。黒田店長、どんどん話進めて、早急に実行して下さい。一週間以内にね!」


黒田「えっ? 一週間以内ですか?」


真彩「無理???」


黒田「いえ、頑張ります!」


真彩「そうそう、その調子!」

と言って微笑む真彩。


真彩「森山店長も、そのイベントの具体案出して進めて下さい」


森山「はい。早急に取り掛かります!」


真彩「宜しくです!」


真彩、右手親指を立て、サムズアップのジェスチャーをする。

店長達は、真彩、この『Good』のサインを求めている。


真彩がこのジェスチャーをすると、お墨付きを貰い、成功すると思っている。


真彩「秋田店長、その案、楽しそうですね。お客様、間違いなく喜びますよ! 忙しくなりますが、準備宜しくお願いします。そして、確認作業を怠らない様に!」


秋田「はい」

しかし、真彩、何故か、サムズアップのジェスチャーはない。


真彩「あぁ、そうそう、名古屋店舗の電気代なんですけど……」


すると、名古屋店舗の店長である石井が、

石井「えっ? 電気代ですか?」

と、首を傾げる。


まさか、電気代の事を言われると思っていなかった石井は、真彩の言葉に驚く。


真彩「うん……あのさー、ひょっとして、未だ、蛍光灯あるんじゃない?」


石井「えっ?……あぁ、半分、LEDに変えてますが、半分は蛍光灯のままです」


真彩「成程ね。じゃー、至急、LEDに取り替えて下さい!」


石井「あぁ、はい。大至急、今日中に取り替えます!」


真彩「宜しくです!」


店長達は、やる気満々だ。

物事がスピーディーに決まり、自分達の主張をどんどん受け入れてくれるので、やる気が出ている。

連帯感、仲間意識が強くなり、皆んな笑顔で盛り上がっている。


     ×  ×  ×


店長会議後、社長室では、真彩と優衣がPC画面を見ながら話している。


優衣「そんな色んなイベント、今迄やった事ないですけど、大丈夫ですか?」


真彩「やった事ないからやるの! 新しい事にどんどんチャレンジしないとね!」


優衣「予算組んで、そんな短期間で出来ますかね???」


真彩「まぁ、店長さん達がやる気になってるから、大丈夫でしょう。でも、全て成功するとは思ってませんよ?!」


優衣「えぇ???」

優衣、不安気な顔。


真彩「イベントが赤字になる店舗も、きっとあるでしょうね……」


優衣「えっ? 失敗するって分かってるのに許可したんですか???」


優衣、驚いた顔で真彩を見る。


真彩「はい、そうです……」


優衣「はぁ?!」


真彩「失敗しても良いんです。要はやる気を引き出したかったので。題して、『やる気スイッチON作戦』なーんてね」


優衣「『やる気スイッチON作戦』ですか……」


真彩「『失敗は成功の基』。失敗したら、その後、改善して成功するはずなので……失敗してなんぼですわ」


優衣「社長は先の先を読んでるんですね……」


真彩「いや、先の先の先まで読んでますよ!」


真彩、笑みを浮かべる。

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