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第31話 悠斗の仕業

【ハーモニー社・社長室】


朝早くから自分のデスクで仕事をしている真彩。


そこに、優衣がノックせずに入って来る。


真彩が部屋に居る事に驚く優衣。


優衣「えっ?……社長、大丈夫なんですか?」


真彩「はい、大丈夫です。よく寝たから……」


優衣「いやいや、無理しないで下さいよ。休めば良かったのに……だって、熱性けいれんの後は、いつも一週間、朦朧としてるから……てっきり休みだと思ってました……」


真彩「そういう訳にはいかないでしょ?」


優衣「あぁ……まぁ……そうですけど……」


優衣、自分のデスクに鞄を置く。

そして、椅子に座り、真彩に尋ねる優衣。


優衣「で、あの後、大丈夫でしたか?」


真彩「はい。何とか……あぁ……でも、大丈夫じゃなかったか……」


優衣「えっ?」


真彩「いや、あの……気が付いたらベッドに寝てて……」


優衣「あぁ、昨日は、悠ちゃんが出張じゃなくて良かったですね!」


真彩「あぁ……まぁ、そうなんだけど……」

真彩、口を尖らせる。


優衣「んん? 何かあった……って事かな?」


真彩「うん……目が覚めたら、私、パジャマ来てたんだよね……自分で着替えた記憶なくて……」


優衣「んん? 悠ちゃんが着せてくれたって事?」 


真彩「うん……何か、そうみたい……」


優衣「ふーん……やっぱり優しいね……」


真彩「でね、私、生理中でしょ?」


優衣「はい……」


真彩「ナプキン、交換されてたんだよね……」


真彩、顔を引き攣らせて優衣に言う。


優衣「えぇ?……」


優衣も顔が引き攣る。


真彩「朝見たら、ちゃんとビニールに入れて、ゴミ箱に捨ててあった」


優衣「わぁ……」


真彩「見られたくない物、見られちゃったし、触られた。何か、介護された感じ……」


優衣「あぁ……うーん……何て言えば良いのか……」


真彩「助けて貰って何なんだけど……有難迷惑。遣り過ぎ。こっちは恥ずかしいのを通り越して性被害に遭った気分……」


優衣「あぁ……」


真彩「まぁ、お粥作って置いててくれてたのは有難かったけど……」


優衣「優しっ!」

と言って、優衣、微笑む。


真彩「でもねぇー……寝てる間に、うら若き乙女がしてる血のついたナプキンを触るなんて、有り得ないんですけど……」


優衣「まぁ、普通は血を見る訳だから、男の人なんて、触るのも怖いと思うけど……」


真彩「女性にとって、見られたくない、恥ずかしい部分を寝てる間に見られて、触られたんだよ?! あぁー、段々、腹立って来た。私が意識無いのを良い事に!」


優衣「あぁ……まぁ、もし他人だったら、偉い事ですね……」


真彩「いや、兄妹でもダメでしょ! 普通……」


優衣「まぁ、でも、マーちゃんが赤ちゃんの時からおむつ交換してた悠ちゃんだし、それに、元カレなんだから、マーちゃんの身体、熟知してるだろうし……だから、気にしない、気にしない!」


真彩「ふん……」


真彩、ちょっと膨れっ面。


真彩「……軽いね……」


優衣「で? ちゃんと悠ちゃんにお礼は言ったの?」


真彩「一応、LINEで、〈昨日は、すみませんでした。有難うございました〉って、送った」


優衣「それだけ?」


真彩「うん。それだけ。他に書く事ないもん……あぁ、本当は、ド変態って書きたかったよ」 


呆れ顔の優衣。


優衣「ふーん……」


真彩「だって、これ見て?!」


優衣「んん?」


真彩、自分の髪の毛を上げ、首に付けられたキスマークを見せる。


優衣「あっちゃー……キスマーク、濃い!」


真彩「朝、鏡見て、ビックリだよ」


優衣「あぁ……」


真彩「右胸にも付いてたし……」


優衣「えっ? 乳癌の疑いで、腫瘍取った右胸だよね?」


真彩「うん。手術跡の横にキスマーク付けられた」


優衣「うーん、それはそれは……」


返す言葉が無い優衣。


優衣「あぁ、でも、社長は腫瘍が出来やすい体質だから、また出来ない様に祈りを込めてくれたのでは?」


真彩「まぁ、それもあるとは思うけど……キスマーク残すなんて、単なる興味本位としか思えないよ……私の事、何だと思ってるんだ?! もういい加減、オモチャ扱いするの、止めて欲しいんだけど……」


真彩、不機嫌な事をする。


優衣「いやー、オモチャじゃなくて、可愛いペットなのでは?」


優衣の言葉に、真彩、頬っぺたを膨らませ、優衣を睨む。

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