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第135話 色彩心理学

【カフェバー「Route72」】


真彩と、真彩の親友・佐々木紀香が、カフェバー「Route72」のカウンター席で飲み会をしている。

真彩と紀香は、ソルティードッグを飲みながら、互いの心境を話している。


紀香「で? 旦那さんとは、もう喧嘩してない?」


真彩「うん、してないよ。なんかさぁー、あれからまた一段と優しくなった感じでさぁー」


紀香「えぇ? それって、また真彩を怒らせない様に気を使ってるからとか? 旦那さん、ストレス溜めてるんじゃない?」


真彩「そうでもないんだよね。逆に、私が傍に居ないと、寂しくてストレス溜める人だから。昔から甘えん坊ちゃんなんだよね、ああ見えて」


紀香「ふーん……そうなんや」


真彩「私の事が大好きでどうしようもない人だから、一緒に居れる事に感謝が増した様に感じる。有難いなぁー、幸せだなぁー、感謝だなーって、前にも増して言う様になったから」


紀香「はぁー、ご馳走様です」

と言って、微笑む紀香。


紀香「じゃぁさぁー、前の疎遠状態の時、真彩はアメリカだったから、旦那さん、寂しくてしょうがなかったって事だよね?」


真彩「うん。それは私もだから……」


紀香「二人共、寂しくてどうしようもなかったって事か……」


真彩「うん。だから、結婚出来た事に感謝だよ。私にとって、悠斗以上の人は、もうこの世に現れないと思うから」


紀香「じゃー、旦那様を大事にしないとね」


真彩「うん。大事にしてるつもり」


紀香「そっか、そっか。相手を大事に惟い合う事が出来るって、幸せな事だよね」


真彩「うん。今朝なんて、寝言で『真彩ちゃん、大好き』っていうんだよ。悠斗の小さい頃の口癖。もう、可愛くってさぁー……」


紀香「はぁ……何て幸せな夫婦なんだろうねー。そんな相性が良い夫婦って、ホント珍しいよ」


真彩「うん。そう思う。有難いよ」


紀香「私もそんな旦那様が欲しいわ」


真彩「あぁ、で? 明日はどんな服、着て行くの? 二人っきりの初デートでしょ?」


紀香「うん。いつもの黒のズボンに黒の服」


真彩「えっ……マジ?!」

と言って、ドン引きしている真彩。


紀香「えっ? アカン?」


真彩「黒ってさー、白以外の全ての色が入ってるから、私は和合の色だと思ってるんよ。だから黒が好きなんだけどさぁー、でも、初デートの時はちょっと避けた方が良いと思う」


紀香「えぇ、そうなん? なんで?」


真彩「うん。色彩心理学から言うと、相手に距離感与えちゃうよ?」


紀香「えぇー……という事は、白が良いの?」


真彩「いや、白だと、何か味気ないっていうか何ていうか……やっぱりピンクがお勧めだよ。初デートの時は。ピンクの服、持ってなかったっけ?」


紀香「あぁ、昔買って、一回も着てないのがあるわ」


真彩「じゃー、それ着て行った方が良いと思う。ピンクって、人を優しい気持ちにさせる効果あるし、男性からすると、守ってあげたいって気持ちになるらしいから」


紀香「そうなんや……ピンクって何か、女の子って感じで、抵抗あるからなぁー」


真彩「まぁ、初めだけだよ。距離を縮める為の方法の一つなんだけど、でも、別に嫌なら黒黒で良いけどね」


紀香「ふーん」


真彩「紀香もお兄さんがいるから、サバサバしてるからさぁー、ちょっと、か弱く行ってみたら?」


紀香「その言葉、そのまま真彩に返すわ」

と言って笑う紀香。


真彩も、紀香の返し言葉に笑う。


真彩「そうなんだよね。私、ピンクって、絶対自分では買わないし、着ないもんね」


紀香「一緒、一緒。でもなぁー、人のアドバイス、聞かんとなぁー。真彩のアドバイスは特に重要やからなぁー。明日はピンクの服、着るか……!」


真彩、紀香の顔を見て、微笑む。


すると紀香、接客している店主の松本に目が行く。


紀香「あっ、そう言えば、タッくん、ピンクの服着てる」


真彩「うん、タッくん、ピンク好きだからね」


紀香「そっか……タッくん、いつも優しいし、穏やかな感じだもんね。色ってあんまり意識した事ないし、色について考えた事なかったけど、実際、そうだよね」


真彩「色って大事だよ。人と上手くやって行くには、色を上手く使うと良いよ。仕事でも取り入れてるもん。コーヒーカップの色とか、テーブルの色、壁紙の色、照明の色、エプロンの色も人の心理に影響するからね」


紀香「あぁ、そう言えば、前もそんな様な事、言ってたね」


真彩「うん、言った。色彩心理学を応用したら、良い運を引き寄せられたりするよ。カラーミラーリング効果ってさぁー、相手との会話が上手く行く様にする心理テクニックだけど、相手と同じ色の物を持ったり、同じ様な感じの物を身に着けたりしたら、相手と親近感が湧いて距離が近くなるよ」


紀香「そうなんや……」


真彩「ねぇ、相手の好きな色、知ってる?」


紀香「えぇー、そんなん知らんわ。あぁ、でも、この前、青い服着てはったわ」


真彩「へーぇ、じゃー、きっと真面目で落ち着いてて、物事を深く考える人なのかもね。賑やかなのが苦手かも」


紀香「えぇ、そうなん?」


真彩「知らんけど……」

と言って笑う真彩。


紀香「適当かい!」

と、真彩に突っ込む紀香。


真彩「まっ、いつも明るい紀香らしく、デートを楽しんだら良いんじゃない? 相手が好意持ってくれる人なら、自分が楽しいと相手にも連鎖して、一緒にいたら楽しいってなって好印象持って貰えるから」


紀香「うん。私、こう見えて人見知りなもんで、楽しめるかどうか分らんけど、楽しむ様に心掛けるわ」

と言って、真彩に微笑む紀香。


真彩「うん。上手く行く様に祈ってるわ」


紀香「有難う」

と言って、紀香、真彩に微笑む。

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