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第133話 悠斗と真彩、仲直り

【高槻阪急スクエア】

   

悠斗、今日も真彩の事を惟い、仕事に力が入らなかった。


悠斗(心の声)「真彩ちゃん……早く帰って来てよー」

と、心の中で呟きながら、夕方、高槻阪急スクエア内を同僚達と一緒に歩いている悠斗。


悠斗と同じ営業部の男性と、後輩女子二人と四人で、同僚の結婚祝いの品を探しに来ている。


雑貨店に入り、何が良いか話し合いながら、あちこちを見ている。


悠斗が、上りエスカレーターに乗ろうとした時、少し離れた所で、真彩が見知らぬ男性と楽しそうに話しているのが、悠斗の視界に入る。


悠斗(心の声)「えぇ? 誰だ、あいつ。あぁ、ダメだ、胃が痛くなって来た。気分悪い。俺、嫉妬に狂ってるわ」

   

同僚達と一緒に、別の雑貨店の方に行く悠斗。


悠斗(心の声)「真彩ちゃーん……帰って来てよー、お願いだよ」

と、真彩に念を送る悠斗。


悠斗、同僚達の後ろをトボトボ歩く。


何件か店を回った後、悠斗、立ち止まり、前を歩く同僚に、

悠斗「ゴメン! 俺、胃が痛くて、気分悪いから、家に帰るわ」

と言って、手で胃を抑える悠斗。


同僚男性「えっ? 大丈夫か? もう、早く帰れ!」


悠斗「あぁ、ごめん。有難う」

  

悠斗、後輩女性達に手でごめんのジェスチャーをする。

   

後輩女性達、残念そうな顔をして、悠斗の歩く後ろ姿を見ている。




【高槻レオマンション・806号室】


真彩、キッチンで野菜を切っている。


晩御飯の用意をしている真彩。


玄関ドアの鍵が開く音がする。

   

悠斗、きちんと揃えてある真彩の靴を見て、慌ててリビングにやって来る。

   

真彩、悠斗の顔を見て、

真彩「お帰り!」

と言って、微笑む。


悠斗「……」

悠斗、嬉し過ぎて言葉が出ない。


悠斗、目頭が熱くなる。


真彩「?……」


悠斗、直ぐに洗面所に行き、顔を洗う。


真彩(心の声)「えぇ? どうした?」


悠斗、自分の部屋に行き、部屋着に着替えてリビングにやって来る。


そして、キッチンの調理台で、長ネギを包丁で切っている真彩の所に来て、真彩をバックハグする悠斗。


悠斗「寂しかった……」


真彩、包丁を持っている手が止まる。


真彩「?……」


悠斗「真彩ちゃん、ごめん。俺、嫉妬してて……態度悪かった」

と、イジイジした感じで言う悠斗。


真彩「……うん」


悠斗「真彩ちゃんの事が好き過ぎて……でも、また些細な事で嫉妬するかもしれない。でも、もう怒らない様に頑張るから。態度も気を付けるから」


真彩「……うん」


悠斗「もう、俺を一人にしないでくれる?」

と、甘えた感じで言う悠斗。


真彩「……うん」


悠斗「もう、家出しないでくれる?」


真彩「……うん」


悠斗「あと、離婚なんてワード、もう二度と使わないでくれる?」


真彩「分かったよ。でもさー、今度怒る時は、何で怒ってるのかちゃんと理由言ってくれる? でないと、訳が分からなくて、悶々として不安になるから。お互いの距離も空くし、誤解が誤解生んで、不信感持つ様になるから」


悠斗「うん。分かった。これからはちゃんと口に出して言う様にする。ごめんね」

と言って、口を噤んで、目がウルウル状態の悠斗。


真彩(心の声)「素直な少年か? 悠斗可愛い(笑)」


真彩、持っている包丁を置き、体を翻して、悠斗の方を向く。

  

悠斗、神妙な顔をしている。


悠斗、まばたきした時、目に溜まっていた涙が頬に零れ落ちる。


真彩(心の声)「おいおい、ホント、少年だな。可愛い」


その涙を、親指で拭き取り、悠斗に微笑む真彩。


真彩「悠斗……愛してるよ」

真彩、背伸びして、悠斗の唇にキスをする。


悠斗「真彩……愛してる。大好きだよ。心から愛してる」

と言って、真彩を強く抱き、唇にキスをする悠斗。


すると悠斗、真彩の手を取り、リビングの絨毯の所に連れて行く。 

  

真彩「あのー、ご飯の用意したいんだけど」


悠斗「後で俺も一緒に作るから」


悠斗、真彩の服を脱がして行き、そして、全裸にする。


悠斗も、自分が着ている部屋着を脱ぐ。


そして、真彩を抱き締め、首筋を愛撫する。


悠斗、真彩の乳房を両手で触り、揉む。


悠斗「真彩のおっぱい、どれだけ触りたかったか……」


悠斗、真彩を愛撫していると、段々、興奮度が増す。


悠斗、真彩を絨毯に押し倒す。


そして、強引に悠斗のものを、真彩の大事な部分に入れようとする。


真彩「悠斗、痛い」


悠斗「あぁ、ごめん。濡れてないから痛いよな……」


真彩「ねぇ、ベッドに行こ? その前にシャワー掛からせて?」


悠斗「あぁ、そうだね。でも、今直ぐしたい。我慢できない。真彩と早く合体したい。真彩に逃げられない様に、早く合体して、俺の愛を注入したい」


真彩「もうー、逃げないよ!」

と言うと、真彩、微笑む。

   

悠斗、真彩の感じる部分を、巧みに指で小刻みに動かす。


真彩「あぁ……感じる……」


真彩、悠斗の巧みな指さばきに、快感を味わっている。


悠斗「もう入れるだろう」

   

悠斗のものを、真彩の大事な部分に挿入し、腰を動かす。

   

悠斗、真彩の顔から首にかけてキスしまくる。


真彩「悠斗、避妊しないと……」


悠斗「したくない」


真彩「ダメだよ。出来ちゃうよ?」


悠斗「出来ても良い……」


真彩「しばらくは二人の時間、大事にしたいって言ってたのに?」


悠斗「?……」


真彩「いちゃいちゃしたいって言ってたのに?」


悠斗「あぁ……じゃー、待って!」

と言うと、悠斗、棚の引き出しに入れてある避妊具を取り出し、着ける。


悠斗「嬉しい。真彩と合体出来る。何日振りだろう?」


真彩「……」

真彩、微笑む。


悠斗、真彩に覆い被さる。


悠斗「真彩の身体、あったかい」


真彩「悠斗の身体もあったかい」


悠斗「真彩の肌、ツルツルで気持ち良い」


悠斗、腰を振り、興奮している。


真彩「あぁ……」

と、声が漏れる真彩。


気持ち良さそうな顔をしている真彩。


真彩、久しぶりに悠斗に抱かれ、満足気。


真彩も悠斗に合わせ、同じ様に腰を振り、官能している。


悠斗「嬉しい。真彩は俺のものだ」


真彩「そうだよ。私は悠斗のものだよ。安心して?!」


悠斗「嬉しい」


真彩「……あぁ……」

   

感じあって、オーガズムに達した悠斗と真彩。


いつもの様にフィットした喜びを得ている悠斗と真彩。


そのまま抱き合い、余韻を楽しんでいる二人。


悠斗(心の声)「あぁ、真彩とセックス出来て、幸せだー」


真彩(心の声)「悠斗に愛されて、何て幸せな私……」


悠斗と真彩、それぞれに、肌と肌が触れ合えて、交わえた歓びを感じている。


真彩「悠斗、痩せたね……」


悠斗「真彩が傍にいてくれないからだよ。食欲無いし、パワーも出ないし」


真彩「もうー、しょうがない子ですねー、悠斗ちゃんは。シャワー掛かってご飯食べよ? 悠斗、すき焼き大好きだから、材料買って来たの」


悠斗「えっ? 真彩、肉食べれないのにゴメンね。でも、嬉しいなぁー」


真彩(心の声)「良いの、良いの。悠斗が喜んでくれたら、私はそれだけでお腹一杯になるんだから」

   

真彩と悠斗、微笑み合う。




【リビング】

   

テーブルに向かい合って食事をする、悠斗と真彩。


テーブルの下は、悠斗と真彩の足が絡み合っている。


会話が弾む二人。


悠斗「でさぁー、阪急で真彩が知らない男と楽しそうに話してるの見て、嫉妬して胃が痛くなって、気分最悪だし、家に帰って来たって訳」


真彩「あぁ、会社の人に話し掛けられて対応しただけなんだけど……」


悠斗「そっか……」


真彩「あぁ、じゃー、同僚の皆さんに、悪い事したね」


悠斗「良いの良いの。俺が居なくても、ちゃんと木下の結婚祝い、良いの買ってくれたと思う」


悠斗、すき焼きを美味しそうに食べている。


真彩、箸を置き、悠斗の目を見る。


真彩「ねぇ悠斗……私は悠斗の妻だからね! 悠斗のもの。悠斗の女。だから、もっと自分に自信持って? 私に愛されてるって自信もって? 自信無いから不安になって嫉妬すると思うから」


悠斗「……うん」


真彩「もう、『ダークマター悠斗』は嫌だからね!」


悠斗「はーい。もう、『ダークマター悠斗』にはなりません」

と言って、口を尖らす悠斗。


真彩「私は、死ぬまで悠斗を愛すって、真正寺で、み仏様の前で誓ったでしょ?」


悠斗「うん……」


真彩「不安になった時、思い出してね。私、み仏様に、絶対、嘘なんてつかないから。悠斗だって、み仏様に誓ったから、私、悠斗が女の子と話してても、昔みたいに嫉妬心ないよ」


悠斗「うん。分かった。真彩は俺のもの。俺の妻。俺の事しか愛してない! もっと自信持つ」


真彩「そうそう。もし、仮に、新田真剣佑さん、吉沢亮さん、高橋文哉さんみたいな男前が目の前に現れても、私は悠斗しか見ないから(笑)」


悠斗「なんだそれ、嘘っぽいなぁー。絶対、そっち見るに決まってるだろ」


真彩「うーん、ちらっとは見るかも?」

と言って、笑う真彩。


悠斗「ほらー……」

と言って、頬っぺたを膨らます悠斗。

   

悠斗と真彩、冗談を交え、会話を楽しんでいる。

   

悠斗、すき焼きをモリモリ美味しそうに、そして嬉しそうに食べる。


真彩(心の声)「子どもか?! 悠斗って、ホント、可愛いなぁー。まぁ、小さい頃から可愛かったけど、大人になっても可愛いなんて……やっぱり、心が純粋なんだなぁー」


真彩、微笑みながら悠斗を見ている。


しかし、ふと、昔の事を思い出す真彩。


真彩「あぁー、今、嫌な事、思い出しちゃったじゃん」


悠斗「えっ? 何?」


真彩「私、さっき『み仏様に、絶対、嘘なんてつかない』って言ったけど、あの時の事は、嘘付いた事になるよね? 得度頂いた日の事」


悠斗「あぁ……夜、お酒飲んで友達と騒いじゃったんだよな」


真彩「断れば良かったのに、付き合い優先しちゃったから」


悠斗「何日寝込んだんだった?」


真彩「三日。四日目も辛かった。不動明王様のお怒り、半端なかったから。ホント、起きれなかったもんね」


悠斗「まぁ、得度は、その日の二十四時迄が修行だから、お酒飲むなんてもっての外だからな」


真彩「あれ以来、不動明王様に絶対に逆わないし、逆らえないし……」


悠斗「俺もそうだよ。不動明王様怖いもん。だから、真彩が友達とお酒飲んだって聞いた時、あぁ、終わったって思った。(笑) きっとキツイお叱り頂くだろうな……って思ったよ」


真彩「ホント、バカな私です。あぁ、だから悠斗との結婚、不動明王様にもご報告したから、絶対に、死ぬまで悠斗と添い遂げないとって思ってる」


悠斗「えぇー、そんな、何か義務みたいに思うの嫌だなぁー」


真彩「えっ? 義務じゃないよ。自分にしっかりしなさいって感じで、気合入れただけだよ」


悠斗「気合ねー……真彩は真面目だな」


真彩「えっ? じゃー、悠斗はそんな事、思ってないんだ……」


悠斗「俺は……頭の中は真彩で一杯だから、それは一生変わらないって確信してるから、不動明王様のお怒り、頂く事は絶対にないと思ってる」


真彩「そっか……」


悠斗「うん」

   

真彩、悠斗の顔をじっと見る。


真彩「んん? 悠斗、何かまだ引っ掛かってる事あるんじゃない? 不安、心配のオーラが出てる」


悠斗「えっ?……」


真彩「何で言わないの?」


悠斗「……」

口をつぐむ悠斗。


真彩「また、言わないの? 何隠してんの?!」

真彩、悠斗をじっと見る。


悠斗「いや、隠してるって訳じゃないけど、またジェラシー持ったから、我慢しないとなーって思って。ほらっ、あんまり男がジェラシー持ってると、器が小っちゃい奴だって思うだろ? 俺、真彩に、小っちゃい器の男だなんて思われたくないもん」


真彩(心の声)「何て正直な……本人を目の前にして言うか?(笑)」


真彩「えぇ? 私、そんな嫉妬される様な事した覚えないけど? 全部悠斗に話してるはずだけど」

   

悠斗、箸を置き、頬っぺたを少し膨らませる。


悠斗「スタバで知らない男と喋ってただろ? 楽しそうに。俺、通りかかって、見ちゃったから……」


真彩、一瞬、考える。


真彩「あぁ、なんだ」


悠斗「なんだ……って……」


真彩「あれ、ウチのかかりつけの内科の先生だよ。若先生。悠斗も大先生じゃなくて若先生に診て貰った事、あるジャン」


悠斗「えっ? あぁ、若先生か……横顔しか見てないから分からなかった。どっちみち、診察の時、先生、マスクしてるから分かんないけど。でも、先生と何で二人で会ってんだよ」

   

悠斗、敢えて、ちょっと怒った様な言い方をする。


真彩「あの先生を、タッくんに紹介しようと思ってね!」


悠斗「えっ?……」


真彩「先生の恋愛事情を聞いてたの。紹介するからには、ちゃんと情報収集しないとって思って」


悠斗「そうなんだ……で、どうだったの?」


真彩「タッくんもあの先生も女っぽいところあるから、どっちもゲイかと思いきや、いやいやどっちもバイセクシャルだったんだよね」


悠斗「えぇー、そうなの? ビックリ。タッくんはずっとゲイだと思ってたから、真彩と仲良くしてても安心してたのに……」


真彩「えっ? そっちが気になる?」


悠斗「うん。俺は真彩以外に興味ないから……」


真彩(心の声)「あらら……」


真彩「でね、一度会ってみるって事になって、先生の都合の良い日に、タッくんの店に行く事になったの」


悠斗「ふーん……」

悠斗、興味を示さない。


真彩「あの、もうちょっと身を乗り出して興味示してくんない?」

真彩、首を傾げて悠斗を見る。


悠斗も同じ様に首を傾げ、

悠斗「真彩ちゃん、大好き」

と言って微笑む。


真彩「もうー!」

と言いつつ、ひょうきんな悠斗を笑う真彩。


真彩(心の声)「悠斗、面白過ぎだわ」

   

しかし、悠斗、急に顔を上げて真彩を見る。


悠斗「ねぇ、でも、何でタッくんがバイセクシャルだって分かったの?」


真彩「あぁ……悠斗とこうなるちょっと前に、二人で一緒にカラオケに行ったんだけど、郷ひろみさんの『言えないよ』を歌ったんよね」


悠斗「あぁ、知ってる。バラードで良い曲だよね。でも、かなり昔の曲だね。タッくんよく知ってたね」


真彩「うん。あの曲、タッくんのお母さんが大好きな曲だからね。で、私をちらちら見ながら歌ったの」


悠斗「あぁ……確か、仲良い友達関係だから告白したくても出来ないって曲だったよね?」


真彩「うん。その時のタッくんの視線が男目線で、LOVEのオーラが出てたから。タッくんは冗談ぽくやったつもりでも、内心は本気だって解ったから……」


悠斗「そうなんだ……じゃー、タッくん、辛かっただろうな。それに、俺に遠慮して真彩に告白したくても出来なかったっていうのもあるだろうし……」


真彩「だから、こうなったらタッくんに良い人を何とか見付けてあげたいって思ってね」


悠斗「そっか……俺、タッくんの恋、応援したい。俺に何か出来る事あれば言って?!」


真彩「うん。有難う。あぁ、でも、別に恋人とかじゃなくて、タッくんの様なマイノリティーの人達を繋げたら、マジョリティの人達の考えがちょっとずつでも変わって来るかと思ってね」


悠斗「あぁ、この世の中は多数派に有利になってるからね。特に日本は、個性を認め合うっていうのが欧米に比べて劣ってるからね。日本はまだまだ保守的だもんな」


真彩「私、タッくんに、もっと自分に自信持って貰いたいんだよね。自分なんてって、マイナスの心が時々、出ちゃって、諦めの境地に入っちゃう心癖があるから」


悠斗「そっか、そっか、俺もタッくんには幸せになって貰いたいって思ってるから、応援するぞー!」

と言って、悠斗、真彩の顔を見て微笑む。

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