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第117話 愛情表現

【高槻レオマンション・806号室】


夜、真彩が家に帰ると、悠斗が出迎える。


悠斗「お帰り!」

と言って、玄関に行く悠斗。


真彩「只今!」

と、真彩、笑顔で悠斗に言う。

   

そして、ハグして、挨拶のキスをする二人。




【リビング】


真彩、洗面所で手を洗い、うがいをしてからリビングにやって来る。


悠斗「お疲れさん!」


真彩「ホント、疲れたよ。パパ、危機感ゼロの人だったわ。定年退職後に熟年離婚して奥さんに捨てられるタイプだわ」


悠斗「あぁ、確かに。父さん、母さんに甘えてるからなぁー……」


真彩「元カレさんの登場により、パパに危機感が芽生えて良かったよ。元カレさんに感謝だわ」


悠斗「でも、大丈夫かなぁー?」


すると真彩、笑顔で、

真彩「大丈夫だよ。パパ、家に帰って私の言った通りにすると思う。暗示掛けといたから」


悠斗「えぇ?」


真彩「いや、パパがスムーズに実行に移せる様に、シュミレーションを伝授しただけだよ?! 今日は久しぶりにセックスすると思う」


悠斗「それは良かったんだけど、あんまり親のセックス、想像したくないな……」


真彩「うーん……まぁ、そうだね……」

と言って笑う真彩。


悠斗「でも、何て言ったの?」


悠斗、真彩が父親の智之に何て言ったのか興味がある。


真彩「えぇ? 何って言ったっけなぁー? 私、パパに腹立ってたから……」


悠斗「……」


真彩「えーっと、家に帰ったらママと一緒にお風呂に入る。で、ママの凝った肩を揉んであげる。お風呂から上がったらママの身体拭いてあげて、そのままベッドに連れてってセックスする。で、ママの喜ぶ事を、参ったって言われる位してあげる……まぁ、こんな感じ」


悠斗「父さんが、真彩にレクチャー受けるとは……」

ちょっと苦笑いの悠斗。


真彩「まぁ、ママに逃げられない為には、やっぱり愛情表現って必要だもんね。年齢って関係ないと思う。長年連れ添ってるんだから分かり合えてるなんて、自己中な、勝手な思い込みだからね」


悠斗「あぁ、そうだよな。言葉に出したり態度で示さないと、普通、相手には通じないよな。あぁ、通じてるとしても、やっぱり、肌と肌の触れ合い、欲しいよな……」


真彩「そうだよ。大体、日本人って、欧米に比べてスキンシップが全然足りないから。手を繋いで散歩したり、ハグしたり、そういう事って大事な愛情表現だからね。好きな人にされると安心するし、嬉しいし、心が満たされるから。それが無くなると、ホント、氷の世界だよ。空間が冷たくなっちゃうもん」


悠斗「俺も気を付けよっと。真彩に逃げられない様に……」

そう言って笑う悠斗。


真彩「私も、気を付けよっと……」


すると、悠斗、真彩の顔をじっと見る。


悠斗「お風呂に入ろ?」


真彩「?……」


悠斗「背中、流して欲しい。で、その後、セックスしよ? 真彩を喜ばせたい」


真彩「もうー、何それ! 親子で同じ事するんかい?!」

と言って笑う真彩。


真彩「じゃー、お風呂、入れて来る」

と、真彩が言うと、

悠斗「もう、入れてあるよ。待ってたんだから」

と言って、悠斗、微笑む。




【バスルーム】


お湯が張ってあるバスタブに、悠斗と真彩が一緒に入る。

   

そして、悠斗、真彩の背中を見ながら、真彩の肩を揉んでいる。


悠斗「姫、右の方が凝ってますね」

と、真彩をお姫様扱いし、自分は真彩の下僕となって楽しんでいる悠斗。


真彩「そうなのよー、今日は肩甲骨、全然、回して無いから、固まっちゃってさぁー。あぁー、そこ、そこ。ツボだわ。気持ち良いー」

と言って、気持ち良さそうにする真彩。


真彩「パパとママ、今、同じ様な事してるんだろうね。笑っちゃうね、親子で同じ時間帯に同じ行為してるなんて」


悠斗「ホントだね。想像したくないけど……」


悠斗と真彩、可笑しくて笑う。

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