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ヒヤシンス:悲しみを越えた僕たちの愛


悲しみを越えた愛は

紫のヒヤシンスのように

凛と気高く、美しく

初恋のひたむきさで

誇らかにその存在を主張する


遠く離れても清らに薫るその魂

君を苦しめたのは僕なのに

ヤキモチから困らせたくなっただけなのに


君は自分のことを責めて

自分から身を引いたね

ただ僕たちの愛を守るため

その愛の崇高さを守るため


突き放された僕は今となっては

ヒヤシンスの残り香に

「僕たちの愛」というものが

本当に存在したのかどうか問いかけている


熱病のような恋を過ぎ

悲しみを越えて

愛に変わった優しさが

君の中に今もあるのかどうか


君は優しく微笑んで

僕を許してくれるだろうか


ああ、「僕たちの愛」は確かに

あの時あの場所に存在していたことを

ヒヤシンスの残り香で知る春

僕はまだ君を想っている……




挿絵(By みてみん)

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― 新着の感想 ―
[良い点] わああ、みごとなヒヤシンスですね。 ヒヤシンスは育てたことがなく、作中に出てくる『香』も未体験です(≧▽≦) 単子葉植物の葉の凛と立つ感じと、こちらの詩と重なりますね。 ヒヤシンスの残り香…
[良い点] >熱病のような恋を過ぎ この部分がとても印象的です。 香りで思い出す恋や愛って素敵ですよね。憧れます。 写真のヒヤシンスもすごく綺麗です(*´꒳`*)
2024/05/06 22:12 退会済み
管理
[一言] 許してくれなそう( ˘ω˘ )
感想一覧
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