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梅・御所紅:幸せであれ、僕の御所紅の君



遅咲きの御所紅(ごしょべに)の香りが

隣の君の家の庭から漂う春


君は髪を結い上げ

薄紅色の袴姿で今日の卒業式の日を迎えた


桃の花と見紛うほどに優しい色の着物に

芯の剛さを思わせる真っ直ぐな袴のプリーツ


いたずらしてからかって一緒に遊んだ

幼い頃が信じられないほどに

君は清々しくも美しく

明日からの希望の日々に

目を輝かせている


君の隣にはちゃんとエスコートしてくれる

男がいるんだね


昔は正直になれず君のこと傷つけた

高校時代は意識し過ぎて

会話さえもできなくて


そう、本当の僕の気持ちは

君は知らない


明日からは遠く旅立つ君

君の幸せを僕は祈るだけ 


どうか幸せであれ

僕の御所紅の君……


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― 新着の感想 ―
[良い点] 冒頭2行!! 実は全てをここで物語っているような [一言] 切ない男の恋心、しかと受け止めました。 しかしまぁ、春というのは、なんと彩り豊かで、香りに溢れた季節なんでしょう。 いつもの…
[良い点] 素敵な詩でした! 恥ずかしながら御所紅という品種を知らずググりました(≧▽≦)ちなみに読み方も知りませんでした。とても勉強になりました(笑)すみません。 この梅、可愛いですね! 『君は髪を…
[一言] やはり梅は和なんですね( ˘ω˘ )
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