表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/36

ミヤマシキミ・ルベラ:純粋無垢への葛藤


ピンクの粟粒のような蕾は

春を待つささやき

モノクロの景色を彩る


背もまだ低い

幼くあどけない君を愛でるのは

大人の男の僕の特権だと言えば

君は怒るだろうか 


花穂かほを両手で撫でながら

君の蕾が一斉に花開くのを見守ろう

夜空に白く輝く星くずの集まりのように

新鮮で潔く密やかな君


幼きがゆえ、純なゆえ

君は汚れを知らず

疑いもなく僕を見つめる


ああ、いっそ手折ってしまおうか

その衝動とどれほど闘ってきただろう


ああ、いっそ、ひとつひとつ粒々を

僕の指で潰してしまおうか


所有する悦び

生殺与奪を握る官能


そんな僕の気持ちはつゆ知らず

君は今日も優しく僕を見つめる


純粋無垢な愛しの君は……







挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

ピンクのつぼみが開くとこんな花です。3末から4月初旬。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 言葉選びが美しく、かと思えばやや危険な香りもして、すごく惹かれました。 でも写真を見て私もプチプチ潰したくなった(汗)← 星の箇所も好きです♪
[良い点] わあっ! 可愛い!可愛い! ミヤマシキミの蕾?ってこんな感じなんですね。 『幼くあどけない君を愛でるのは』に納得です! これは『純粋無垢な愛しの君』ですわ~~~ 本当に素敵な詩ですね。 読…
[一言] ヤンデレだーーー!!!!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ