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ポリアンサス:愛の炎


冬でも瑞々しい緑の葉っぱを

太陽に向けて懸命に開いている小さな植物は

ほんの少しの春のそよ風を聞きつけて

可愛らしい花首をもたげる


あなたが優しく愛してくれた

その思い出のように

色とりどりに私の胸を温める


あなたは

震える私をそっと抱き締めて

愛を囁いてくれた


あなたの言葉はお日さまのように温かく

あなたの抱擁は誰よりもかたく、強くて


その愛に嘘偽りはなく

私は今、花開いている


ワインレッド、シャンペンピンク、サンセットゴールド

思い出という名の若い恋の輝きが

私を次の春に向かわせる


気温がくっと下がって霜を浴びる朝は

遠ざかったあなたの愛が

痛みとなって胸をよぎるとしても


あなたの愛の炎だけが私の原点

たとえ今は儚くなった恋だとしても……




挿絵(By みてみん)

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― 新着の感想 ―
[一言] シャンソンの歌詞みたい( ˘ω˘ )
[良い点] >聞きつけて可愛らしい花首をもたげる で、カワイイ詩と、ニコニコ読んでいたら 後半で愛が遠ざかっていたーっ このへんの大人ビターな展開が、いつも意外性を孕んでいて、作品の深みが増すポイン…
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