鬼とツイッター
「鬼さん、鬼さん。」
「なんやの?ねず吉。」
「鬼さん、ツイッターって知ってはります?」
「おお、知っとるで。ワイよう使うてるわ。ツイッターは色んな人間が色んなこと呟いとっておもろいで。」
「さすが鬼さん。既に使うてはりましたか。」
「そのツイッターで言えばな、最近偉いけったいな人間見つけてん。」
「ほう、それは誰ですの?」
「誰いうかある一定層の意見なんやけどな。インターネットで誹謗中傷ってめちゃ多いのはねず吉も知ってるやろ?」
「ええ、ワイも知ってますけどあれ偉いえぐいでっせ。対面では言わんことを平気でポンポン皆言ようります。『死ね』とかも平気で書き込みありますもん。」
「せやろ。ワイ、インターネット上の誹謗中傷がめっちゃ多いさかい普段から腑煮えくりかえってんねんけどな。あんな鬼でもよう言わんことをポンポンポンポン言いよってからに思うとるねんけど、その誹謗中傷に対してええ『加減にせい。相手に対して思いやりを持て。」言うて顔出して怒っとる人間がおったねん。こりゃええ人間がおったわ。人間もまだまだ捨てたもんじゃないのう思うとったら、今度はそういうええ人間に対して『誹謗中傷する人への思いやりはないんですか?ブーメラン草』言う意見が出てきてもうてん。これにはワイ、カッチーン来てもうて。なんやのこいつらわ思うて。ええか、誹謗中傷する人間を思いやった結果、ほっといたらあかん思うてこの人は怒ってくれてるねん。お前らが誹謗中傷し続けたらお前らのためにならん思うてわざわざ怒る言うエネルギー使うて、労力使うて怒ってくれてるねん。それをお前らは感謝もせんと『ブーメラン草』みたいなアホ抜かしよってお前らどないなっとんねん言う話や思うたで。あ、『ブーメラン草』言うのは自分で言うたことがそっくりそのまま自分に返ってきとって笑えるわ言う意味なんやけどな。『草』言うのは若い人間の言葉で『笑』を意味するねん。ま、ほんで話戻すんやけど、ええ人間が思いやって怒ってくれとるのにそれには感謝できへん。誹謗中傷する人間を思いやってほしい抜かすやつがおる。せやったらお前らはどうされたら思いやられたことになるん言う話や。思いやった結果、怒るのはだめ言うやったら、じゃあ誹謗中傷する人間を思いやって放置しとけばええんか。せやったら誹謗中傷する人間を誹謗中傷する人間もほっといたらええわな。全く何ぬかしとんねん。アホか。こっちが『ブーメラン草』やわ。」
「鬼さん、偉い怒ってはりますな。ブチギレてますやん。」
「せやで。こっちはブチギレとるわ。なんでか言うたらそれで人が実際に自殺しとるからや。ええか、もう一度言うで。それで実際人が自殺しとるからや。」